#FalettinSouls s2e15

Open in Spotify

1. Fantastic Negrito. Chorolate Samurai. 2020.
2. 菅原圭・くじら. ブランケット. 2021.
3. 東京女子流. 運命. 2013.
4. Supremes. You Can’t Hurry Love. 1966.
5. Mahalia Jackson. In the Upper Room. [1957] 2004
6. TWICE. First Time. 2021.

【2021-08-15;2週間遅れ】

今日はe15の話をするか……何も書いてなかったので。 というか今日は祝日でもなんでもなかったらしい。しかし16日休みの人もいるだろうからまあいいか。FalettinSouls 今朝紹介したのはs2e16ですが、先々週にリンクだけ貼って何も解説してなかったs2e15を今更語ります。

1. Fantastic Negrito. Chorolate Samurai. 2020.

1990年代後半にXavier名義で活躍しながら事故で暫く活動を停止していたXavier Dphrepaulezz(イグザヴィア・ディーフレッパレーズ)が、2010年代にFantastic Negrito名義で復活。複数のブラックミュージック文脈を巧みに織り交ぜた楽曲を提示してます。

2. 菅原圭・くじら. ブランケット. 2021.

ボカロP「くじら」は以前Adoへの楽曲提供で紹介済み[1]Season1, 2021-02-09 回 https://falettinsouls.info/20210209_falettinsouls-2021-02-09/。これは歌い手「菅原圭」への楽曲提供となります。

3. 東京女子流. 運命. 2013.

avex系女性onlyアイドルグループとしてデビューして10年余、根強い人気がある東京女子流から。これはブラコン/ニュージャックスウィング特集を掘ってた時にみつけました。目の粗い岩でガシゴシ耳が洗われるかのようなビートの刻みが特徴的。

4. The Supremes. You Can’t Hurry Love. 1966.

モータウン所属時代の1960s後半のヒット曲で著名なザ・スプリームズから。この曲のリード・ヴォーカルはダイアナ・ロスです。ダイアナは60s末に抜けてソロに転向するので、概ねモータウン最盛期≒ダイアナ所属期と考えてよいですね。

5. Mahalia Jackson. In the Upper Room. [1957] 2004

マヘーリア・ジャクソンは、ゴスペル専門の女性シンガー。彼女のようなゴスペル業界内部で地歩を固めた多くの黒人女性シンガーの活躍が、のちのアリーサ・フランクリンのようなソウル畑に進出する女性シンガーの文脈づくりに貢献したとされます。

6. TWICE. First Time. 2021.

韓国の男性アイドルユニットBTSの旋風が世界を駆け巡っておりますが、韓国日本台湾それぞれ三国の出身者により結成された韓国資本の女性アイドルグループTWICEも元気に力のはいった新曲をリリースしています。ハングルと英語が入れ替わり押し寄せるラブソング、いいですね。

2週間も跨いでいまさらのs2e15解説でした。#FalettinSouls s2e16は明日解説(予定、たぶん)。urlだけだしておいた郷ひろみ特集は今週木〜金に手厚めに解説(予定、たぶん)です。すべてはおれの体力次第。

脚注一覧

#FalettinSouls s2e14

Open in Spotify

1. Buika. New Afro Spanish Generation. 2005.
2. Level 42. “43”. 1982.
3. Lauren Wood. Please Don’t Leave. 1979.
4. Big Boss Man. Sea Groove. 2001.
5. The Motet and Nigel Hall. And The Beat Goes On. 2021.
6. 坂本慎太郎. 歴史をいじらないで. 2021.

【月曜 朝】

はーあ、しんど。4連休色々できましたがもう2日くらい欲しかった(それもう1週間休みじゃん)。#FalettinSouls s2e14のプレイリスト聴いてください。 open.spotify.com/playlist/4Styl…

解説は今日から水曜にかけて(なぜなら疲れてるので……)

【月曜 夕方】

なんとかできそうな気がするので、軽くやります。

1. Buika. New Afro Spanish Generation. 2005.

ブイカはスペイン・マジョルカ島出身の歌手。フラメンコ、ジャズ、アフロ、レゲエ、ソウルなどの複合文脈を歌いこなす。2009年にラテン・グラミー賞を獲得、2013年にはグラミー賞にもノミネート。ラテンソウルあんまり掘ってないんですがこれは感動した。

2. Level 42. “43”. 1982.

1970s末から1990sまで活躍した英国のフュージョンバンドです。先日紹介したA Certain Ratioと同様、ブリットファンクの文脈で聴けますね。ベースがむっちゃかっこいい。42は『銀河ヒッチハイクガイド』の「生命・宇宙・万物すべての答え」に掛けてるとか。

3. Lauren Wood. Please Don’t Leave. 1979.

フランク・ザッパの後ろでヴォーカルとして歌う仕事をした後に3人組ユニット「チャンキー、ノヴィ&アーニー」の一人として活動、のち1970s末からソロアルバムを出し、西海岸のAORの代表的なミュージシャンとして評価を残しました。

映画『プリティ・ウーマン』で”Fallen”という曲が使われたことが有名かもしれません。以下ワーナーのプロフィール。[1]https://wmg.jp/lauren-wood/profile/ (2021-07-28 accessed) ; https://www.hmv.co.jp/news/article/2004081027/ (2021-07-28 accessed).

まだ自分は和製英語としてのAORの全体をうまく掴めてないんですが、スティーリー・ダンやこのローレン・ウッドを、ひとまずAORのイメージの具体的な例示として抱えておこうかと思います。

4. Big Boss Man. Sea Groove. 2001.

ビッグ・ボス・マンは1998年結成のUKラテンファンクバンドです。リーダーは Nasser Bouzida ですね。オルガンのファンキーさに耳が反応して今回紹介となりました。よいですねー。

5. The Motet and Nigel Hall. And The Beat Goes On. 2021.

The Motet は米国コロラド州デンバー出身のジャズファンク&ソウルバンド。Nigel Hall は、以前紹介した Lettuce のメンバーでもある鍵盤奏者兼ボーカリストです。

The Motet も結成時期はBig Boss Manと同じく1998年。これまでの入れ替わり激しいみたいですが。2021年の音源としてこんなキレキレの曲が出てきてくれてるの、嬉しいですね〜。何周もしたい。

6. 坂本慎太郎. 歴史をいじらないで. 2021.

ここ数回は洋楽邦楽のバランスが洋楽寄りに偏ってますね。最後に邦楽から坂本慎太郎の最新作を。初期ソロアルバムと同じ味のするサウンドメイクですが、この敢えてのスカスカの譜面でグルーヴを作ってるのが流石坂本慎太郎。新作嬉しいですね。坂本慎太郎はSeason1でも一度扱ってるので2度目の登場でもあります。

今日はこの6曲でした。1曲1曲が長かったのでわりと歯応えがあったかと思います。今週も特集はな〜し〜。

脚注一覧

脚注一覧
1https://wmg.jp/lauren-wood/profile/ (2021-07-28 accessed) ; https://www.hmv.co.jp/news/article/2004081027/ (2021-07-28 accessed).

#FalettinSouls s2e13

Open in Spotify

1. KC & The Sunshine Band. That’s ‘he Way(I Like It). 1975.
2. The Crusaders. Spiral. 1976.
3. Zapp. More Bounce to the Ounce. 1980.
4. Amy Winehouse. Tears Dry On Their Own. 2006.
5. Little Beaver. I Can Dig It Baby. 1974.
6. 田所あずさ. Visual Vampire. 2020.

【日曜】

1日早いですがもうプレイリスト固まったので出してしまいます。月曜お忙しい方は今晩聴いて元気出してください。

【火曜日】

昨日やる気が出なかった(というか昨日は何もかもズタボロで各方面に迷惑をかけた)ので、いま最低限の #FalettinSouls s2e13解説をします……

1. KC & The Sunshine Band. That’s ‘he Way(I Like It). 1975.

いまの30-50代でゲームセンターに通っていたひとは、この曲をDance Dance Revolution で聴いたこともあったのではないでしょうか。ディスコ時代のファンクサウンドを代表するバンドですね。

2. The Crusaders. Spiral. 1976.

ザ・クルセイダーズは、まずジャズ・クルセイダーズとして1960sからジャズバンドとして活躍していましたが、1970sに入ってジャズフュージョンの流行にいち早く乗っかり(というか嚆矢となり)、ファンキーなジャズサウンドを次々打ち出しました。エレクトリック・マイルス、ハービー・ハンコック、チック・コリアそしてザ・クルセイダーズって感じですよね、ファンキーやジャズフュージョン黎明期の鉄板。

3. Zapp. More Bounce to the Ounce. 1980.

Zappおよびロジャー・トラウトマン(とその兄弟)は、P-FUNK軍団と関わりを持ちながら、ディスコ全盛期にディスコブームに乗らずに独自のファンクマナーを大事にしたバンドです。1999年にロジャーが弟に射殺されてバンドとしては一度崩壊してしまいますが……

確か、ロジャーとラリーがいなくなった後もZapp名義での演奏やコラボは21世紀に続いてるんですよね。そのZappの音源もじっくり聴きたいですよね。これは全盛期のトークボックス使いまくりZapp音源でした。

4. Amy Winehouse. Tears Dry On Their Own. 2006.

エイミー・ワインハウスはイギリスのシンガーソングライターで、女性ソウルシンガーとして圧倒的な存在感を放っていた人物です。ところが2011年までに度重なる薬物中毒が祟り、ウォッカ2瓶煽っての急性アル中自殺、帰らぬ人となりました。

スキャンダラスな話はたくさん出てきますが、とにかく2000年代のポスト・ネオソウルの文脈にいながら、1950-60sのクラシックソウル黄金期を思わせるどっしりとした声質と声量が今もなお圧倒させられます。どうしてソウルシンガー、夭折する人ばかりなのか……自分が大学院にいた頃にエイミー死んでたよ。

5. Little Beaver. I Can Dig It Baby. 1974.

ちなみに先週に引き続き、ピーター・バラカン『魂のゆくえ』2019年版の読解結果から曲を選んでおりますが(あっちは400曲だが俺が選ぶのはそこから6曲ずつだ、指向性が違うぜ)、その中でも「おっこれは」と思ったものです。リトル・ビーバーは渾名ですね。

本名はWillie George Hale です。出っ歯が愛嬌があるということでリトル・ビーバーないしウィリー・ビーバーと呼ばれることが多いということ。70sギターファンクとしてこれは指折りの出来ですよ、すーばらしー。聴き込みます。

ちなみにこの音源が、のちにWeather Reportやソロ活動で伝説の人となるマイアミ出身のベーシスト、ジャコ・パストリアスの初音源となります。[1]大友良英のNHK-FM『ジャズ・トゥナイト』2021-07-23(SAT) ジャコ・パストリアス特集回でも掛かっていました。この#FalettinSouls … Continue reading

6. 田所あずさ. Visual Vampire. 2020.

最後に日本の曲を。一聴してJ-POPなんですが、所々にR&B的なアプローチがありおもしろいと思った曲です。歌ってるのは声優の田所あずささん(全然わからん)、作編曲は堀江晶太さん[2]堀江晶太・kemu速報. 2020.【田所あずさ×大木貢祐×堀江晶太】1113日ぶりの作曲での提供!?新曲「Visual Vampire」を作編曲!. … Continue reading。Penguin ResearchというボカロP含む音楽集団に所属。

だいぶ前に亜咲花「SHINY DAYS」がJackson5的なモータウンサウンドを使ってるという話をしましたが、この曲も音作りがあのへんの棚に近いなと思いました。

おすすめは2番入ってのベースですね。全体的には8ビートで刻んでるんですが、2番入ってサビ手前まで下からズドズド突き上げる遊びをしている。このへんは作編曲者の趣味を感じました。

以上、#FalettinSouls s2e13をお送りしました。プレイリスト出したのが日曜、解説が火曜という変則でしたね。今週も特集はなし! 心の余裕がなければ音楽はdigれませんね〜。

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