#FalettinSouls s2e13

Open in Spotify

1. KC & The Sunshine Band. That’s ‘he Way(I Like It). 1975.
2. The Crusaders. Spiral. 1976.
3. Zapp. More Bounce to the Ounce. 1980.
4. Amy Winehouse. Tears Dry On Their Own. 2006.
5. Little Beaver. I Can Dig It Baby. 1974.
6. 田所あずさ. Visual Vampire. 2020.

【日曜】

1日早いですがもうプレイリスト固まったので出してしまいます。月曜お忙しい方は今晩聴いて元気出してください。

【火曜日】

昨日やる気が出なかった(というか昨日は何もかもズタボロで各方面に迷惑をかけた)ので、いま最低限の #FalettinSouls s2e13解説をします……

1. KC & The Sunshine Band. That’s ‘he Way(I Like It). 1975.

いまの30-50代でゲームセンターに通っていたひとは、この曲をDance Dance Revolution で聴いたこともあったのではないでしょうか。ディスコ時代のファンクサウンドを代表するバンドですね。

2. The Crusaders. Spiral. 1976.

ザ・クルセイダーズは、まずジャズ・クルセイダーズとして1960sからジャズバンドとして活躍していましたが、1970sに入ってジャズフュージョンの流行にいち早く乗っかり(というか嚆矢となり)、ファンキーなジャズサウンドを次々打ち出しました。エレクトリック・マイルス、ハービー・ハンコック、チック・コリアそしてザ・クルセイダーズって感じですよね、ファンキーやジャズフュージョン黎明期の鉄板。

3. Zapp. More Bounce to the Ounce. 1980.

Zappおよびロジャー・トラウトマン(とその兄弟)は、P-FUNK軍団と関わりを持ちながら、ディスコ全盛期にディスコブームに乗らずに独自のファンクマナーを大事にしたバンドです。1999年にロジャーが弟に射殺されてバンドとしては一度崩壊してしまいますが……

確か、ロジャーとラリーがいなくなった後もZapp名義での演奏やコラボは21世紀に続いてるんですよね。そのZappの音源もじっくり聴きたいですよね。これは全盛期のトークボックス使いまくりZapp音源でした。

4. Amy Winehouse. Tears Dry On Their Own. 2006.

エイミー・ワインハウスはイギリスのシンガーソングライターで、女性ソウルシンガーとして圧倒的な存在感を放っていた人物です。ところが2011年までに度重なる薬物中毒が祟り、ウォッカ2瓶煽っての急性アル中自殺、帰らぬ人となりました。

スキャンダラスな話はたくさん出てきますが、とにかく2000年代のポスト・ネオソウルの文脈にいながら、1950-60sのクラシックソウル黄金期を思わせるどっしりとした声質と声量が今もなお圧倒させられます。どうしてソウルシンガー、夭折する人ばかりなのか……自分が大学院にいた頃にエイミー死んでたよ。

5. Little Beaver. I Can Dig It Baby. 1974.

ちなみに先週に引き続き、ピーター・バラカン『魂のゆくえ』2019年版の読解結果から曲を選んでおりますが(あっちは400曲だが俺が選ぶのはそこから6曲ずつだ、指向性が違うぜ)、その中でも「おっこれは」と思ったものです。リトル・ビーバーは渾名ですね。

本名はWillie George Hale です。出っ歯が愛嬌があるということでリトル・ビーバーないしウィリー・ビーバーと呼ばれることが多いということ。70sギターファンクとしてこれは指折りの出来ですよ、すーばらしー。聴き込みます。

ちなみにこの音源が、のちにWeather Reportやソロ活動で伝説の人となるマイアミ出身のベーシスト、ジャコ・パストリアスの初音源となります。[1]大友良英のNHK-FM『ジャズ・トゥナイト』2021-07-23(SAT) ジャコ・パストリアス特集回でも掛かっていました。この#FalettinSouls … Continue reading

6. 田所あずさ. Visual Vampire. 2020.

最後に日本の曲を。一聴してJ-POPなんですが、所々にR&B的なアプローチがありおもしろいと思った曲です。歌ってるのは声優の田所あずささん(全然わからん)、作編曲は堀江晶太さん[2]堀江晶太・kemu速報. 2020.【田所あずさ×大木貢祐×堀江晶太】1113日ぶりの作曲での提供!?新曲「Visual Vampire」を作編曲!. … Continue reading。Penguin ResearchというボカロP含む音楽集団に所属。

だいぶ前に亜咲花「SHINY DAYS」がJackson5的なモータウンサウンドを使ってるという話をしましたが、この曲も音作りがあのへんの棚に近いなと思いました。

おすすめは2番入ってのベースですね。全体的には8ビートで刻んでるんですが、2番入ってサビ手前まで下からズドズド突き上げる遊びをしている。このへんは作編曲者の趣味を感じました。

以上、#FalettinSouls s2e13をお送りしました。プレイリスト出したのが日曜、解説が火曜という変則でしたね。今週も特集はなし! 心の余裕がなければ音楽はdigれませんね〜。

脚注一覧

#FalettinSouls s2e12

FalettinSouls season2, episode12 をおとどけします。最近ピーター・バラカン『魂のゆくえ』第3版[1]バラカン,ピーター. 『新版 魂〔ソウル〕のゆくえ』アルテス・パブリッシング. 2019. を読んでいるので、クラシックソウルづいた並びになってます。

Open in Spotify

1. Sam & Dave. Hold On, I’m Comin’. 1966.
2. Dr. John. Right Place Wrong Time. 1973.
3. Cosmo’s Midnight and Emma-Jean Thackray. Time Wasted (Emma-Jean Thackray Remix). 2021.
4. Al Green. Love and Happiness. 1972.
5. Otis Redding. (Sittin’ On) The Dock of the Bay. 1968.
6. スカートとPUNPEE. ODDTAXI. 2021.

♬♬♬♬♬♬♬♬

FalettinSouls s2e12の解説をします。体調こそよくなってきてるものの、余裕はあまりない日々が続く。みじかめにやります。

1. Sam & Dave. Hold On, I’m Comin’. 1966.

アトランティック・レコードの1960s期を代表する2人から始まります。朝も言いましたが、私は最近ピーター・バラカン『魂(ソウル)のゆくえ』3eをSpotifyリスト付きで読んでいます。初版の文庫と2版のアルテス版も読んでましたから再読という事になるか。
昔はノーザンソウルとサザンソウルの違いもあまりわからず読んでいましたが(※自明の区別ではないにせよ)、アレサのライヴ映画をきっかけに脳内で整理が進みました。

2. Dr. John. Right Place Wrong Time. 1973.

ニューオリンズファンクを代表するのはドクタージョン! 彼もバラカン本で取り上げられています。昔、なんとなく気になって洋書でドクター・ジョンの伝記を英語で買って、そのまま実家に積んでいたような……。コロナが終わって帰省したら読めるだろうか。

3. Cosmo’s Midnight and Emma-Jean Thackray. Time Wasted (Emma-Jean Thackray Remix). 2021.

オーストラリアのシドニー出身の双子音楽ユニット、コスモズ・ミッドナイトの曲を、UKジャズシーンで注目されているヨークシャー出身ロンドン在住の音楽家エマ=ジーン・サックレイのリミックスしたもの。

コスモズのクラブミュージック感にサックレイのジャズファンク&ネオソウル文脈が混入したジャズアレンジ(何度か紹介しているブリットファンクのアプローチにも近く響きますね)が面白いということで、取り上げました。

4. Al Green. Love and Happiness. 1972.

アル・グリーンは、ゴスペル文脈の強い男性シンガーで名前がまず上がる有名どころですね。彼はこの曲より後の1974年、自分の浮気性のせいで彼女が拳銃自殺してしまい(自らも浴びせられたコーングリッツで大火傷)、改悛して商業ソウルを辞め牧師となりました。

さて、アル・グリーンといえばLet’s Stay Togetherでしょと皆が思うでしょうが、今回取り上げた曲の全体的な音色が素晴らしくてですね。泣きのオルガンソウルとしての完成度が高い。コード進行も特徴的ですね。

アル・グリーンが所属していたのはメンフィス(サザンソウル揺籃の地のひとつですね)のハイレコーズ。このレコード会社が抱えるバックバンド「ハイ・リズム・セクション」の奏でる音は「ハイサウンド」と呼ばれてます。

5. Otis Redding. (Sittin’ On) The Dock of the Bay. 1968.

オーティス・レディングも1960sの代表的ソウルシンガー。このアルバムは1968年の作品なんですが、1967年に早逝してしまってるんですね。無念。アレサ・フランクリン “Respect” の原曲がオーティスのものだった話もしましたね。

6. スカートとPUNPEE. ODDTAXI. 2021.

今日は古典ソウル(しかもアメリカ南部寄り)ばかりでしたが、日本語曲も新しいのをひとつ。1シリーズながら群像劇アニメとして絶賛されている2021年春期作品『オッドタクシー』のOP兼主題曲からです。

澤部渡のソロプロジェクト「スカート」と、星野源「さらしもの」コラボなどでも知られたヒップホップMC/トラックメーカー、PUNPEEの連名で作られた曲です。

メロウなヒップホップ曲として聴けるんですが、90sオリジナル・ラヴっぽさを感じたり、ノイズの入れ方にlo-fiヒップホップ/フューチャーファンクの手つきを感じたりと、楽しみどころの多い曲です。もちろん『オッドタクシー』と緊密に関連した歌詞の内容も面白い。「暗渠」には渋谷川を感じる。

底流に寄り添って
カーブを曲がればまた
暗渠に落ちていくようだ

〔中略〕

僕は背景になって 君にとっちゃ
所詮ごみ処理

〔中略〕

街に縁取られた自分をしって。。。[2]原文ママ嫌になるけど

〔中略〕

混ざり合わない目線の理由を
思い出せるか

スカートとPUNPEE. ODDTAXI. 2021.

ドライバーの拡張的身体感覚が「底流」から「暗渠」を感じているところ、東京の下方、底面、後景、辺縁、から眺め返しているような(けれど目線を合わせる人は少なく)リリックが良いですね。

ちなみに『オッドタクシー』自体良い作品です(AmazonPrime::オッドタクシー)。色んな名作ドラマを引き合いに出して絶賛されてますが、自分なら『木更津キャッツアイ』『街:運命の交差点』『シルバー事件』それにまんまですが『タクシードライバー』を連想しながら見ていました。皆さんもYouTubeオーディオドラマ込みでぜひどうぞ。

今週これでおしまい。金曜特集回は3週連続でお休みさせてもらう予定。

▼参照関係(未完成、そのうち整形します)

-Emma-Jean Thackray(エマ=ジーン・サックレイ)|新世代ジャズシーンで今最も期待を集める才媛のデビュー・アルバム『Yellow』 – TOWER RECORDS ONLINE tower.jp
-柳樂光隆・エマ=ジーン・サックレイインタビュー
-Wikipedia::ハイレコード
-参考: アル・グリーンの回心 ew.com
-同曲のコード進行採譜と各種カバー紹介(Vulfpeckも2016年にカバーしてる

#FalettinSouls s2e11

Open in Spotify

1. 村上佳佑. Never Give Up.
2. Relyae. Back to You.
3. Madhouse. Get Some of This.
4. The Maytals. Funky Kingston.
5. Billy Preston. Nothing from Nothing.
6. Kaleta & Zozo Afrobeat. Baba Nla Iya.

【2021-07-05 月 朝】

おはようございます。07月最初の #FalettinSouls でございます。まあ6曲聴いてってよ。

【同日 夕】

なぜUnicodeには休符がないのだろうなあ。こんばんは、#FalettinSouls Season2 episode11 をお送りします。

1. 村上佳佑. Never Give Up. 2018.

2010sのEXILE TRIBEや三浦大知のスタイルに近いトラックを歌ってるなと思い、さわやかな初手を飾ってもらいました。作編曲担当はT-SK(音楽クリエイタグループFUTURE UNISON所属)。あとMoonChild, YouthKも名を連ねてます。[1]Universal Music Japan. 2018-10-30. 11月14日(水)発売1st Full Album「Circle」より「Nothing But … Continue reading

村上さん本人は立命館大学時代にアカペラサークルに所属して活躍しており、その後もプロボーカルになるまで研鑽を積んで、2017年以降デビューということみたいですね。今後どんな歌を歌うかは座組み次第ですが、かっこいい曲を今後も歌ってほしいですね。

2. Relyae. Back to You. 2020.

2曲目は本当にwebに情報のない配信専ミュージシャンです。「rel-yay レルイェイ」と読むこと以外Spotifyプロフィールに何も書いてない。でも今どきのネオソウルの中心に近いサウンドを射抜いてくれてます。個人的にはトム・ミッシュの作るものと味が近いと感じている。

3. Madhouse. Get Some of This. 1972.

3曲目から暫く70年代の曲が続きます。のちにブーツィ・コリンズと共に Bootsy’s Rubber Band を結成する Gary ‘Mudbone’ Cooper が中心となるバンドのアルバムなんですね。Madhouse名義は80’s Princeのジャズプロジェクトの名前もあるので年代を間違えないでね。[2]last.fm に、Madhouse 専用の曖昧検索誘導があったりするくらい。https://www.last.fm/music/Madhouse/+wiki ここによれば、(1) … Continue reading

収録アルバム名は Serve ‘Em です[3]disk union. 2006-10-10. SERVE ‘EM (LP) MADHOUSE マッドハウス 〔再発〕. https://diskunion.net/black/ct/detail/54V061010001 (2021-07-05 accessed).。ちょうどニクソンのウォーターゲート事件で米国が沸いてた頃にニューヨークのアングラシーンからやってきた音源ということですね。東海岸の割にはSly & The Family Stone ぽいフレーズがわりと満載ですが。私は好きです。なお、このMadhouse自体にはブーツィは参加してないので注意(自分は資料読んでたときにそう誤解しかけた)。

4. The Maytals. Funky Kingston. 1973.

4曲目のThe Maytalsは、名義ブレが多少ありますが概ね Toots & The Maytals として知られています。ジャンルとしては「スカ」「ロックステディ」「レゲエ」(これらのジャンルは相互に関係があります)、要するに広義のレゲエ的アプローチの代表的グループです。

1960年代から、Frederick “Toots” Hibbert が中心となって、あのズンチャ、ズンチャ、というノリの陽気なジャマイカサウンドを演り続けてきたのですね。中米のファンキーサウンドを語る上で欠かせないグループです。

トゥーツは最近まで健在だったのですが[4]Tower Records Online. 2020-09-03. Toots & The Maytals(トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ)|約10年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Got To Be Tough』. Tower … Continue reading、新作アルバムを出した直後の2020年09月に亡くなってしまいました。レジェンドよR.I.P.[5]Tower Records Online. 2020-09-14. TOOTS & THE MAYTALS(トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ)のToots Hibbert(トゥーツ・ヒバート)が逝去。享年77歳. Tower Records … Continue reading

5. Billy Preston. Nothing from Nothing. 1974.

5曲目はビリー・プレストン。ティーンズの頃からオルガン奏者として才覚を現してリトル・リチャード、レイ・チャールズ、サム・クック、キング・カーティスなど1950-60sのソウルの大物のサポートを務め、のちにビートルズとも共演しました。[6]伝記的情報はググれば枚挙に暇がありませんが、もう少しWeb以外の適切な情報をそのうち探してきます。とりあえず英語版Wikipediaを。> … Continue reading

ビリー・プレストンは個人名義の作品をまだ全然ききこんでませんので、他にも良い曲知ってましたら教えてくださいませ。

6. Kaleta & Zozo Afrobeat. Baba Nla Iya. 2007.

これはファンク仲間のひげさんが普段から家事タイムに流しているアフロビートシリーズをちょいちょい齧らせてもらってるときに気に入った一曲を拾わせてもらいました。

リーダーKaletaのプロフィールで網羅的なものがまだ見つかってませんが、きっと名のある人物であろう……もうちょっと調べておきます(最近このパターン多いな)。

今週も金曜特集はないかも! やりたくなったら水木あたりに言います。それでは。

脚注一覧

脚注一覧
1Universal Music Japan. 2018-10-30. 11月14日(水)発売1st Full Album「Circle」より「Nothing But You」が日本テレビ系「スッキリ」の11月テーマソングに決定!!さらに10/31(水)より先行配信もスタート!. Universal Music Japan. https://www.universal-music.co.jp/murakami-keisuke/news/2018-10-30/ (2021-07-05 accessed).
2last.fm に、Madhouse 専用の曖昧検索誘導があったりするくらい。https://www.last.fm/music/Madhouse/+wiki ここによれば、(1) モニカ・リチャーズ率いる1980sポストパンクバンド (2) Princeのジャズ・フュージョン向けのサイドプロジェクト名 (3) 今回取り上げているGary Mudbone Cooper による1970sファンクバンド (4) オーストリアのウィーンにいるグラムロックのバンド とのこと。
3disk union. 2006-10-10. SERVE ‘EM (LP) MADHOUSE マッドハウス 〔再発〕. https://diskunion.net/black/ct/detail/54V061010001 (2021-07-05 accessed).
4Tower Records Online. 2020-09-03. Toots & The Maytals(トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ)|約10年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『Got To Be Tough』. Tower Records Online. https://tower.jp/article/feature_item/2020/09/03/0108 (2021-07-05 accessed).
5Tower Records Online. 2020-09-14. TOOTS & THE MAYTALS(トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ)のToots Hibbert(トゥーツ・ヒバート)が逝去。享年77歳. Tower Records Online. https://tower.jp/article/news/2020/09/14/tg017 (2021-07-05 accessed).
6伝記的情報はググれば枚挙に暇がありませんが、もう少しWeb以外の適切な情報をそのうち探してきます。とりあえず英語版Wikipediaを。> https://en.wikipedia.org/wiki/Billy_Preston