#FalettinSouls s2e14

Open in Spotify

1. Buika. New Afro Spanish Generation. 2005.
2. Level 42. “43”. 1982.
3. Lauren Wood. Please Don’t Leave. 1979.
4. Big Boss Man. Sea Groove. 2001.
5. The Motet and Nigel Hall. And The Beat Goes On. 2021.
6. 坂本慎太郎. 歴史をいじらないで. 2021.

【月曜 朝】

はーあ、しんど。4連休色々できましたがもう2日くらい欲しかった(それもう1週間休みじゃん)。#FalettinSouls s2e14のプレイリスト聴いてください。 open.spotify.com/playlist/4Styl…

解説は今日から水曜にかけて(なぜなら疲れてるので……)

【月曜 夕方】

なんとかできそうな気がするので、軽くやります。

1. Buika. New Afro Spanish Generation. 2005.

ブイカはスペイン・マジョルカ島出身の歌手。フラメンコ、ジャズ、アフロ、レゲエ、ソウルなどの複合文脈を歌いこなす。2009年にラテン・グラミー賞を獲得、2013年にはグラミー賞にもノミネート。ラテンソウルあんまり掘ってないんですがこれは感動した。

2. Level 42. “43”. 1982.

1970s末から1990sまで活躍した英国のフュージョンバンドです。先日紹介したA Certain Ratioと同様、ブリットファンクの文脈で聴けますね。ベースがむっちゃかっこいい。42は『銀河ヒッチハイクガイド』の「生命・宇宙・万物すべての答え」に掛けてるとか。

3. Lauren Wood. Please Don’t Leave. 1979.

フランク・ザッパの後ろでヴォーカルとして歌う仕事をした後に3人組ユニット「チャンキー、ノヴィ&アーニー」の一人として活動、のち1970s末からソロアルバムを出し、西海岸のAORの代表的なミュージシャンとして評価を残しました。

映画『プリティ・ウーマン』で”Fallen”という曲が使われたことが有名かもしれません。以下ワーナーのプロフィール。[1]https://wmg.jp/lauren-wood/profile/ (2021-07-28 accessed) ; https://www.hmv.co.jp/news/article/2004081027/ (2021-07-28 accessed).

まだ自分は和製英語としてのAORの全体をうまく掴めてないんですが、スティーリー・ダンやこのローレン・ウッドを、ひとまずAORのイメージの具体的な例示として抱えておこうかと思います。

4. Big Boss Man. Sea Groove. 2001.

ビッグ・ボス・マンは1998年結成のUKラテンファンクバンドです。リーダーは Nasser Bouzida ですね。オルガンのファンキーさに耳が反応して今回紹介となりました。よいですねー。

5. The Motet and Nigel Hall. And The Beat Goes On. 2021.

The Motet は米国コロラド州デンバー出身のジャズファンク&ソウルバンド。Nigel Hall は、以前紹介した Lettuce のメンバーでもある鍵盤奏者兼ボーカリストです。

The Motet も結成時期はBig Boss Manと同じく1998年。これまでの入れ替わり激しいみたいですが。2021年の音源としてこんなキレキレの曲が出てきてくれてるの、嬉しいですね〜。何周もしたい。

6. 坂本慎太郎. 歴史をいじらないで. 2021.

ここ数回は洋楽邦楽のバランスが洋楽寄りに偏ってますね。最後に邦楽から坂本慎太郎の最新作を。初期ソロアルバムと同じ味のするサウンドメイクですが、この敢えてのスカスカの譜面でグルーヴを作ってるのが流石坂本慎太郎。新作嬉しいですね。坂本慎太郎はSeason1でも一度扱ってるので2度目の登場でもあります。

今日はこの6曲でした。1曲1曲が長かったのでわりと歯応えがあったかと思います。今週も特集はな〜し〜。

脚注一覧

脚注一覧
1https://wmg.jp/lauren-wood/profile/ (2021-07-28 accessed) ; https://www.hmv.co.jp/news/article/2004081027/ (2021-07-28 accessed).

#FalettinSouls s2e13

Open in Spotify

1. KC & The Sunshine Band. That’s ‘he Way(I Like It). 1975.
2. The Crusaders. Spiral. 1976.
3. Zapp. More Bounce to the Ounce. 1980.
4. Amy Winehouse. Tears Dry On Their Own. 2006.
5. Little Beaver. I Can Dig It Baby. 1974.
6. 田所あずさ. Visual Vampire. 2020.

【日曜】

1日早いですがもうプレイリスト固まったので出してしまいます。月曜お忙しい方は今晩聴いて元気出してください。

【火曜日】

昨日やる気が出なかった(というか昨日は何もかもズタボロで各方面に迷惑をかけた)ので、いま最低限の #FalettinSouls s2e13解説をします……

1. KC & The Sunshine Band. That’s ‘he Way(I Like It). 1975.

いまの30-50代でゲームセンターに通っていたひとは、この曲をDance Dance Revolution で聴いたこともあったのではないでしょうか。ディスコ時代のファンクサウンドを代表するバンドですね。

2. The Crusaders. Spiral. 1976.

ザ・クルセイダーズは、まずジャズ・クルセイダーズとして1960sからジャズバンドとして活躍していましたが、1970sに入ってジャズフュージョンの流行にいち早く乗っかり(というか嚆矢となり)、ファンキーなジャズサウンドを次々打ち出しました。エレクトリック・マイルス、ハービー・ハンコック、チック・コリアそしてザ・クルセイダーズって感じですよね、ファンキーやジャズフュージョン黎明期の鉄板。

3. Zapp. More Bounce to the Ounce. 1980.

Zappおよびロジャー・トラウトマン(とその兄弟)は、P-FUNK軍団と関わりを持ちながら、ディスコ全盛期にディスコブームに乗らずに独自のファンクマナーを大事にしたバンドです。1999年にロジャーが弟に射殺されてバンドとしては一度崩壊してしまいますが……

確か、ロジャーとラリーがいなくなった後もZapp名義での演奏やコラボは21世紀に続いてるんですよね。そのZappの音源もじっくり聴きたいですよね。これは全盛期のトークボックス使いまくりZapp音源でした。

4. Amy Winehouse. Tears Dry On Their Own. 2006.

エイミー・ワインハウスはイギリスのシンガーソングライターで、女性ソウルシンガーとして圧倒的な存在感を放っていた人物です。ところが2011年までに度重なる薬物中毒が祟り、ウォッカ2瓶煽っての急性アル中自殺、帰らぬ人となりました。

スキャンダラスな話はたくさん出てきますが、とにかく2000年代のポスト・ネオソウルの文脈にいながら、1950-60sのクラシックソウル黄金期を思わせるどっしりとした声質と声量が今もなお圧倒させられます。どうしてソウルシンガー、夭折する人ばかりなのか……自分が大学院にいた頃にエイミー死んでたよ。

5. Little Beaver. I Can Dig It Baby. 1974.

ちなみに先週に引き続き、ピーター・バラカン『魂のゆくえ』2019年版の読解結果から曲を選んでおりますが(あっちは400曲だが俺が選ぶのはそこから6曲ずつだ、指向性が違うぜ)、その中でも「おっこれは」と思ったものです。リトル・ビーバーは渾名ですね。

本名はWillie George Hale です。出っ歯が愛嬌があるということでリトル・ビーバーないしウィリー・ビーバーと呼ばれることが多いということ。70sギターファンクとしてこれは指折りの出来ですよ、すーばらしー。聴き込みます。

ちなみにこの音源が、のちにWeather Reportやソロ活動で伝説の人となるマイアミ出身のベーシスト、ジャコ・パストリアスの初音源となります。[1]大友良英のNHK-FM『ジャズ・トゥナイト』2021-07-23(SAT) ジャコ・パストリアス特集回でも掛かっていました。この#FalettinSouls … Continue reading

6. 田所あずさ. Visual Vampire. 2020.

最後に日本の曲を。一聴してJ-POPなんですが、所々にR&B的なアプローチがありおもしろいと思った曲です。歌ってるのは声優の田所あずささん(全然わからん)、作編曲は堀江晶太さん[2]堀江晶太・kemu速報. 2020.【田所あずさ×大木貢祐×堀江晶太】1113日ぶりの作曲での提供!?新曲「Visual Vampire」を作編曲!. … Continue reading。Penguin ResearchというボカロP含む音楽集団に所属。

だいぶ前に亜咲花「SHINY DAYS」がJackson5的なモータウンサウンドを使ってるという話をしましたが、この曲も音作りがあのへんの棚に近いなと思いました。

おすすめは2番入ってのベースですね。全体的には8ビートで刻んでるんですが、2番入ってサビ手前まで下からズドズド突き上げる遊びをしている。このへんは作編曲者の趣味を感じました。

以上、#FalettinSouls s2e13をお送りしました。プレイリスト出したのが日曜、解説が火曜という変則でしたね。今週も特集はなし! 心の余裕がなければ音楽はdigれませんね〜。

脚注一覧

#FalettinSouls s2e12

FalettinSouls season2, episode12 をおとどけします。最近ピーター・バラカン『魂のゆくえ』第3版[1]バラカン,ピーター. 『新版 魂〔ソウル〕のゆくえ』アルテス・パブリッシング. 2019. を読んでいるので、クラシックソウルづいた並びになってます。

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1. Sam & Dave. Hold On, I’m Comin’. 1966.
2. Dr. John. Right Place Wrong Time. 1973.
3. Cosmo’s Midnight and Emma-Jean Thackray. Time Wasted (Emma-Jean Thackray Remix). 2021.
4. Al Green. Love and Happiness. 1972.
5. Otis Redding. (Sittin’ On) The Dock of the Bay. 1968.
6. スカートとPUNPEE. ODDTAXI. 2021.

♬♬♬♬♬♬♬♬

FalettinSouls s2e12の解説をします。体調こそよくなってきてるものの、余裕はあまりない日々が続く。みじかめにやります。

1. Sam & Dave. Hold On, I’m Comin’. 1966.

アトランティック・レコードの1960s期を代表する2人から始まります。朝も言いましたが、私は最近ピーター・バラカン『魂(ソウル)のゆくえ』3eをSpotifyリスト付きで読んでいます。初版の文庫と2版のアルテス版も読んでましたから再読という事になるか。
昔はノーザンソウルとサザンソウルの違いもあまりわからず読んでいましたが(※自明の区別ではないにせよ)、アレサのライヴ映画をきっかけに脳内で整理が進みました。

2. Dr. John. Right Place Wrong Time. 1973.

ニューオリンズファンクを代表するのはドクタージョン! 彼もバラカン本で取り上げられています。昔、なんとなく気になって洋書でドクター・ジョンの伝記を英語で買って、そのまま実家に積んでいたような……。コロナが終わって帰省したら読めるだろうか。

3. Cosmo’s Midnight and Emma-Jean Thackray. Time Wasted (Emma-Jean Thackray Remix). 2021.

オーストラリアのシドニー出身の双子音楽ユニット、コスモズ・ミッドナイトの曲を、UKジャズシーンで注目されているヨークシャー出身ロンドン在住の音楽家エマ=ジーン・サックレイのリミックスしたもの。

コスモズのクラブミュージック感にサックレイのジャズファンク&ネオソウル文脈が混入したジャズアレンジ(何度か紹介しているブリットファンクのアプローチにも近く響きますね)が面白いということで、取り上げました。

4. Al Green. Love and Happiness. 1972.

アル・グリーンは、ゴスペル文脈の強い男性シンガーで名前がまず上がる有名どころですね。彼はこの曲より後の1974年、自分の浮気性のせいで彼女が拳銃自殺してしまい(自らも浴びせられたコーングリッツで大火傷)、改悛して商業ソウルを辞め牧師となりました。

さて、アル・グリーンといえばLet’s Stay Togetherでしょと皆が思うでしょうが、今回取り上げた曲の全体的な音色が素晴らしくてですね。泣きのオルガンソウルとしての完成度が高い。コード進行も特徴的ですね。

アル・グリーンが所属していたのはメンフィス(サザンソウル揺籃の地のひとつですね)のハイレコーズ。このレコード会社が抱えるバックバンド「ハイ・リズム・セクション」の奏でる音は「ハイサウンド」と呼ばれてます。

5. Otis Redding. (Sittin’ On) The Dock of the Bay. 1968.

オーティス・レディングも1960sの代表的ソウルシンガー。このアルバムは1968年の作品なんですが、1967年に早逝してしまってるんですね。無念。アレサ・フランクリン “Respect” の原曲がオーティスのものだった話もしましたね。

6. スカートとPUNPEE. ODDTAXI. 2021.

今日は古典ソウル(しかもアメリカ南部寄り)ばかりでしたが、日本語曲も新しいのをひとつ。1シリーズながら群像劇アニメとして絶賛されている2021年春期作品『オッドタクシー』のOP兼主題曲からです。

澤部渡のソロプロジェクト「スカート」と、星野源「さらしもの」コラボなどでも知られたヒップホップMC/トラックメーカー、PUNPEEの連名で作られた曲です。

メロウなヒップホップ曲として聴けるんですが、90sオリジナル・ラヴっぽさを感じたり、ノイズの入れ方にlo-fiヒップホップ/フューチャーファンクの手つきを感じたりと、楽しみどころの多い曲です。もちろん『オッドタクシー』と緊密に関連した歌詞の内容も面白い。「暗渠」には渋谷川を感じる。

底流に寄り添って
カーブを曲がればまた
暗渠に落ちていくようだ

〔中略〕

僕は背景になって 君にとっちゃ
所詮ごみ処理

〔中略〕

街に縁取られた自分をしって。。。[2]原文ママ嫌になるけど

〔中略〕

混ざり合わない目線の理由を
思い出せるか

スカートとPUNPEE. ODDTAXI. 2021.

ドライバーの拡張的身体感覚が「底流」から「暗渠」を感じているところ、東京の下方、底面、後景、辺縁、から眺め返しているような(けれど目線を合わせる人は少なく)リリックが良いですね。

ちなみに『オッドタクシー』自体良い作品です(AmazonPrime::オッドタクシー)。色んな名作ドラマを引き合いに出して絶賛されてますが、自分なら『木更津キャッツアイ』『街:運命の交差点』『シルバー事件』それにまんまですが『タクシードライバー』を連想しながら見ていました。皆さんもYouTubeオーディオドラマ込みでぜひどうぞ。

今週これでおしまい。金曜特集回は3週連続でお休みさせてもらう予定。

▼参照関係(未完成、そのうち整形します)

-Emma-Jean Thackray(エマ=ジーン・サックレイ)|新世代ジャズシーンで今最も期待を集める才媛のデビュー・アルバム『Yellow』 – TOWER RECORDS ONLINE tower.jp
-柳樂光隆・エマ=ジーン・サックレイインタビュー
-Wikipedia::ハイレコード
-参考: アル・グリーンの回心 ew.com
-同曲のコード進行採譜と各種カバー紹介(Vulfpeckも2016年にカバーしてる