#FalettinSouls s2e20

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1. Eliel Lazo, et al. Parapirope. 2010.
2. Macross 82-99. Sailor Team. 2015.
3. Wink. Mysterious 〜真夏の夜の夢〜. [1991] 2018.
4. Sing Like Talking. Givin’ Me All. 1993.
5. Ebony Rhythm Funk Campaign. 69c. 1976.
6. Donny Hathaway. (To Be) Young, Gifted and Black. [1970] 2013 (orig: Nina Simone, 1969).

【2021-09-22火 朝】

三連休終わっての平日最初ですね。#FalettinSouls s2e20 (Season2, episode 20) は、ジャズファンク・Lofiヒップホップ・昭和グルーヴ・和製ニュージャックスウィング・70sニューソウルをごたまぜでお送りします。

♫♪🎶♬♬🎶♫

【同日 夕】

なんか行けそうな気がしたので当日中に解説書きます。

1. Eliel Lazo, et al. Parapirope. 2010.

ジャズ評論家(もはやインタビューを自ら取りに行く在野研究者と言っていい気もするが)の柳樂光隆さんが、月に1度(再放送除く)、鎌倉FMで第3木曜日20:00-21:00(再放送が同週日曜日12:00-13:00)、1時間のジャズ番組をやっており、それを私はラジオアプリで聴いています。この曲は最新回でジャズファンクとして紹介されたもの。

このエリエル・ラソは、キューバ出身・デンマーク在住のパーカッショニストです。2011年にこの曲含むアルバム El Conguero で、オランダの音楽賞 Danish Music Awards (DMA World) を獲ってるみたいですね。ハービー・ハンコックやウェイン・ショーター等名演奏家とのコラボも多数。

柳樂さんの番組は、オーセンティックなジャズはもちろん、ファンキーなジャズやアフロなジャズ、UKソウルと融合したジャズ、その他様々な文化的混淆を経たイマのジャズを教えてくれます。おすすめです。

2. Macross 82-99. Sailor Team. 2015.

Macross 82-99 (これがミュージシャン名です)は、韓国発で世界の昭和グルーヴ・ルネサンスを牽引するNight Tempoと共に、分散協調型昭和グルーヴ同盟”Sailor Team”の主力メンバーの一人として活躍するトラックメイカーです。情報量多いな?

マクロス82-99のインタビューが2016年に公開されてるので、詳しいことはそっちで読んでください。[1]Spincoaster. 2016-09-28. Interview マクロスMACROSS 82-99:『AKIRA』、「Vaporwave」、「フレンチ・ディスコ」――Future … Continue reading

Sailor Team と Night Tempo については、以前「昭和グルーヴとフューチャーファンク」特集回( #FalettinSouls s2eX02 )である程度書きましたので追加であまり言うことはないんですが、今回のマクロス82-99の曲はだいぶLofi Hiphopとハウスっぽさの強いチューンになってますね。P5R(『ペルソナ5ザ・ロイヤル』)などのアトラス系ヴォーカル付きEDMが好きな人は、マクロス82-99のこのトラックもきっと気にいるのではないでしょうか。

3. Wink. Mysterious 〜真夏の夜の夢〜. [1991] 2018.

近年の昭和グルーヴ復興の中で竹内まりや・中山美穂・松原みきなどと並んで大きくフィーチャーされることの多いのが、80s末から90s中盤にかけて活躍したアイドルデュオ Wink です。Winkは昭和グルーヴ特集(先述)のNight Tempo REMIXで「淋しい熱帯魚」を取り上げましたが、原曲は初。

「体ごと溶かされそうよ」という表現は、時代を感じさせつつも、今聴いても古びないですね。Winkは稀に一夜限りの再結成を何度もしていますが、続々リマスターも出てきてますし、音楽的にまとまった評価が改めて出るのも時間の問題と思われます。

4. Sing Like Talking. Givin’ Me All. 1993.

今聴くと「New Jack Swing/ティディ・ライリー期のマイケル・ジャクソン感がすっごい!」と思うくらいにはベタベタのニュージャックスウィングですね!(NJSは、ティディ・ライリーというサウンドPが主に広め、のちにいろんなジャンルで模倣された、80s-90sにかけて流行ったブラックミュージックの一様式です)。

ただ一方で、このNJS感を日本語にかっこよく落とし込んでいるこのSing Like Talkingというバンドの実力も同時に魅力的ですね。このバンドは解散したわけではなく、休止期間を経て活動30周年を迎えてるそうです。メンバー達が壮年期となっての更なる新音源に期待です。

5. Ebony Rhythm Funk Campaign. 69c. 1976.

前身を Ebony Rhythm Band, 略称をERFCと呼ぶこと以外あまり情報がない[2]かろうじてこうしたBiographyはみつかった。Lastfmのもの。ただし信用度はあまりわからなかった。https://www.last.fm/music/Ebony+Rhythm+Funk+Campaign/+wikii … Continue reading。最近「奴らのLPが再発されるぞーッ」とクラブMCあたりからのざわめきが流れてきて、「知らんグループ名だな」と思って聴きました。そしたら、超かっこいい70sファンクじゃん。

たぶん自分が読んだのは島晃一さんのツイートかな? 自分はLP再生機器を持ってないんですが、こういう話を聴くとちょっとLP欲しくなっちゃうなと思いました。この曲がディスコティックになる前の原ファンク的なアレンジを聴いてみたい。

▼のちに、島さんご本人から69cent 原曲に関する解説をいただきました。原曲が聴けて助かりました、島さん本当にありがとうございます!:

2021-09-21 島晃一さん @shimasoulmatter による紹介ツイート

6. Donny Hathaway. (To Be) Young, Gifted and Black. [1970] 2013. orig: Nina Simone, 1969)

ダニー・ハザウェイの、生前アルバムに未収録の音源を含めた4枚組のアルバムセット Never My Love: The Anthology がSpotify入りしてます(これ物理で買って持ってるな)。原曲がニーナ・シモンの1969年のものです。

このニーナ・シモン原曲の歌は、ニーナ自身がその年の“黒人たちのウッドストック”こと「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」で、ハーレムの一角に集った何万人もの黒人たちの前で誇り高く歌い上げた曲でもあります。[3]このフェスの音楽史的な意義についての詳細は『ブルース&ソウル・レコーズ』2021年10月号 サマーオブソウル特集 を参照。(Amazon URL

その1969年のライヴについては、今年(=2021年)の夏にクエストラヴ監修で封切りされたドキュメンタリ映画『サマー・オブ・ソウル』をご覧いただきたい。日本語版配給のトレーラー冒頭に出てくるのがニーナのコール&レスポンスと Young, Gifted and Black です。

この (To be) Young, Gifted & Black を早くにフィーチャーした人物が二人いたのですね。1人は、ご存知アリーサ・フランクリンによる1972年のブラックロック色の強いアルバムの表題『Young, Gifted and Black』および収録カバー曲、そして1970年にカバーした、ダニー・ハザウェイのこの音源です。

どうしてこんなにも早期に他の黒人ミュージシャンに愛されたのかといえば、このニーナの歌に込められたメッセージが、公民権運動に傷つき続けてきたアメリカ黒人たちのブラックパワーを改めて信じ抜き、祝福する内容だったからでしょう。

オーサカ=モノレールの中田亮さんによる訳詞[4][訳]中田亮 and [原詞] Simone. 2017-05-31. TO BE YOUNG, GIFTED AND BLACK by Nina Simone, 1969. http://osakamonaurail.com/nakata/2017/05/young-gifted-and-black-1969.html (2021-09-22 accessed). を紹介します。

気持ちが鬱ぎ込んでしまったとき
この偉大な真実を思い出してほしい
若く、才に恵まれ、黒人として生きるーー
あなたの魂はぜったいに負けない!

Nina Simone 1969 [=中田亮 2017]

ここ数年、BLMに呼応して、アフロにルーツを持つ世界中のミュージシャンが、黒人であることを誇りであると謳う曲をそれぞれ出しています #FalettinSouls でも幾つか紹介してきました)。そしてニーナ・シモンによるこの曲もまた、まさに公民権運動時代のBLMアンセムだったと言えるはず。

ダニー・ハザウェイは、大好きなソウル系ミュージシャンの中でも個人的に殿堂入りのひとなので、いつか機が熟した時に特集したいですね。まだ先になりそうですが。

しかし、なんかダニーのカバーにかこつけてサマーオブソウルを語るような内容になってしまったな。

脚注一覧

脚注一覧
1Spincoaster. 2016-09-28. Interview マクロスMACROSS 82-99:『AKIRA』、「Vaporwave」、「フレンチ・ディスコ」――Future Funkのパイオニアのバックグラウンドに迫るインタビュー!Spincoaster. https://spincoaster.com/interview-macross-82-99 (2021-09-22 accessed).
2かろうじてこうしたBiographyはみつかった。Lastfmのもの。ただし信用度はあまりわからなかった。https://www.last.fm/music/Ebony+Rhythm+Funk+Campaign/+wikii (2021-09-22 accessed).
3このフェスの音楽史的な意義についての詳細は『ブルース&ソウル・レコーズ』2021年10月号 サマーオブソウル特集 を参照。(Amazon URL
4[訳]中田亮 and [原詞] Simone. 2017-05-31. TO BE YOUNG, GIFTED AND BLACK by Nina Simone, 1969. http://osakamonaurail.com/nakata/2017/05/young-gifted-and-black-1969.html (2021-09-22 accessed).

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