#FalettinSouls s2e26

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1. MABUTA and Buddy Wells. Log Out Shut Down. 2018.
2. Norman Brown. Heading Wes. 2020.
3. Blue Lab Beats and Alex Blake. Nights In Havana.
4. 杏里. BACK TO THE BASIC. [1991] 1996.
5. 竹内まりや. プラスティック・ラブ. [1984] 2008.
6. Big Enough. Keith Richards. 1988.

【2021-11-09 昼】

FalettinSouls s2e26 、実質 Season2最終回なのに忙しくて書けてなかったので今やります。昼に間に合わなかったら夕方に追記。

1. MABUTA and Buddy Wells. Log Out Shut Down. 2018.

南アフリカのヨハネスブルグ出身メンバーを中心としたジャズ・ファンクバンドの曲です。ひげさんの影響もあってアフロサウンドを色々紹介してきましたが、これは新しくも異質な感じで面白く、ひっかかってました。日本のロックバンドmabutaとは別物なので注意です。

詳しい記事はこちら[1]Musica Terra. 2019-12-31. 超強烈な現代アフロジャズ!MABUTA(まぶた)の凄まじい音楽. https://musica-terra.com/2019/12/31/mabuta-welcome-to-this-world/ (2021-11-19 accessed).

その中でも近年注目を浴びるのが、このMABUTAというバンドだ。“まぶた”というバンド名は日本語から取られているが、メンバーに日本人はいない。バンドの首謀者はヨハネスブルグ出身のベーシスト、シェーン・クーパー(Shane Cooper)。カイル・シェパード・トリオ(Kyle Shepherd trio)のベーシストとして知られ、“Card On Spokes”名義では実験的な電子音楽を追求する一面も見せる。
MABUTAはシェーン・クーパーのベースを中心に、ピアノ(キーボード)、ドラムス、サックス、トランペットというクインテット編成。2018年作『Welcome to This World』は、たった5人のバンド編成ながらラージアンサンブルをも思わせるダイナミックなサウンドで世界の度肝を抜いた。

(Music Terra 2019)

2. Norman Brown. Heading Wes. 2020.

主にスムースジャズ界で活躍するベテランのジャズギタリストです。しかし1990年代にはモータウンのジャズレーベルで活躍していたという来歴があり、R&Bやソウル・ゴスペルの関心も深いもよう。

3. Blue Lab Beats and Alex Blake. Nights In Havana. 2021.

Blue Lab Beats はUKで結成されたデュオユニット。女性プロデューサー NK-OK とマルチな演奏家 Mr DM のコンビとのこと。R&Bシーンの影響が濃いパフォーマンスを多数発表。

4. 杏里. BACK TO THE BASIC. [1991] 1996.

5. 竹内まりや. プラスティック・ラブ. [1984] 2008.

後半はシティポップ再評価が進む杏里と竹内まりやを並べました。色々コメントしたいことはあるけど時間がなくなった。

※補足:この回が終わった後、「音楽の日」を記念して竹内まりやがラジオ番組のパーソナリティを務めました。そこで、シティポップと竹内まりやという題で、音楽評論家の高橋芳朗が世界のプラスティックラブ現象について竹内まりや自身の前で解説するという記念すべき状況が発生し話題となりました。詳細は注釈先の記事にまとまっています。[2]高橋芳朗. 2021-11-12. シティポップ人気のシンボル、竹内まりや『Plastic Love』アナログ盤発売の反響(高橋芳朗の音楽コラム). … Continue reading

6. Big Enough. Keith Richards. 1988.

最後はキース・リチャーズから。キースはローリング・ストーンズのメンバーとして有名ですがソロ曲も出していて、ファンク色の強い曲も出している。

この曲を知ったきっかけは、「生活が踊る歌」の最新特集で高橋芳朗さんの「踊れるローリング・ストーンズ」の解説を聴いてからですね[3]生活が踊る歌. 2021-10-25. 特集: ファンキー&ダンサブル! 踊れるローリング・ストーンズ. … Continue reading。この特集はよかったので聴いてみてください。Spotify版もつくってみています。

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はい、レギュラーシーズン終わり回なのに駆け足で失礼しました。ブログ版では加筆するかも。

FalettinSouls Season2 は、毎週はじめのレギュラー更新を当面おやすみ、特集したいときだけ単一ユニット特集でSeason2ナンバリングを継続するという方針でやっていきます。落ち着いたらレギュラーのSeason3を開始したいですね。

▼追加の宣伝:Funk & Soul: 24 hours

これまでのSeason1 & 2 の成果物は、Funk & Soul: 24 hours という24時間プレイリストにまとめています。#FalettinSouls みたいなの聴きたくなったな〜というときは、復活するまでこれをランダム再生してみてください。

脚注一覧

脚注一覧
1Musica Terra. 2019-12-31. 超強烈な現代アフロジャズ!MABUTA(まぶた)の凄まじい音楽. https://musica-terra.com/2019/12/31/mabuta-welcome-to-this-world/ (2021-11-19 accessed).
2高橋芳朗. 2021-11-12. シティポップ人気のシンボル、竹内まりや『Plastic Love』アナログ盤発売の反響(高橋芳朗の音楽コラム). https://www.tbsradio.jp/articles/46957/ (2021-11-19 accessed).
3生活が踊る歌. 2021-10-25. 特集: ファンキー&ダンサブル! 踊れるローリング・ストーンズ. https://music.amazon.co.jp/podcasts/b87137e8-542f-4d39-9404-ae9feff33e94/episodes/e05bcc5c-d7b5-490e-acdb-5a0819bea469/%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%8C%E8%B8%8A%E3%82%8B%E6%AD%8C-%E7%89%B9%E9%9B%86-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC-%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%96%E3%83%AB%EF%BC%81-%E8%B8%8A%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA (2021-11-19 accessed).

#FalettinSouls s2e25

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1. 大野雄二. Treasure of ALCATRAZ. 2001.
2. SEATBELTS. COSMIC DARE. 2004.
3. B’z. HEY BROTHER. 1990.
4. 小坂忠. ほうろう. 1975.
5. 星野源. Cube. 2021.
6. The Soul Stirrers. Nearer to Thee.

【2021-10-25 朝】

FalettinSouls 最新回、もうリリースしてます。ルパン→ビバップ→B’z→小坂忠→星野源の新曲→ザ・ソウルスターラーズ。良いのかどうかさておき、自分しかやらなさそうな選曲。

【2021-10-25 夕】

FalettinSouls 資料あまり揃ってませんが解説しちゃいます。

1. 大野雄二. Treasure of ALCATRAZ. 2001.

『ルパン三世』シリーズのほぼ全てでサウンドトラックを手がける作曲家である大野雄二さんの音源がサブスク解禁しています。それで色々聴いていたのですが、ジャズ色が強いのが多く、ファンク文脈でたくさん紹介するのは筋違いかなと思い、この一曲を。

大野雄二さんはルパンだけではなく『犬神家の一族』『人間の証明』ほか多数のドラマや映画の劇伴も務めておられ、戦後日本の商業音楽において重要な方ですね。伊福部昭の「ゴジラのテーマ」を知らない人の方が少ないように、ルパン三世のテーマも人々に知れ渡ってますもんね。

2. SEATBELTS. COSMIC DARE. 2004.

ルパンからの連想で『カウボーイビバップ』のシートベルツ(作曲: 菅野よう子)から一曲。『カウボーイビバップ』、Netflixで実写化しましたね。私はまだ見てませんが、幼少期の青春のアニメだったので、感慨深いです。菅野さんは「てつ100%」として紹介済ですね。

3. B’z. HEY BROTHER. 1990.

TOMCさんのB’z音源特集で見つけた気がする。B’zはハードロック、という自分の偏見を打ちこわしてくれたトラックです。エレキギターの主張は強いですが、リズムの作り方はB’zの普段の楽曲よりR&B寄りですね。B’zは不定期にこうしたリズムアプローチでの曲も出してるみたい。

歌詞は……1990年、バブル崩壊前夜の景気の良いホモソーシャルってかんじですね。「嵐のようにフラれたこと」ってフレーズが、「どんなフラれ方だよ!?」と突っ込みたくなりますね。「長期の独り身は身体に毒だぜ」も、じ、時代〜。令和まで来るとこの2人のBLとして再解釈されそうな勢いさえある。

4. 小坂忠. ほうろう. 1975.

今朝までは同氏の「気まぐれパーティ」というインスト曲を選択していたんですが、小坂忠を日本ソウル(&ファンク)史の文脈で評価する際によく参照される曲がこの「ほうろう」であることを重視して、急遽差し替えました。

タワーレコードオンラインの2019年の紹介文では、

一家に一枚、ジャパニーズR&Bの金字塔。ティン・パン・アレイ(細野晴臣、鈴木茂、林立夫)が全面バックアップ…山下達郎、吉田美奈子、大貫妙子によるコーラス陣

などと書かれています。このメンツほぼ全員この #FalettinSouls で紹介してますよね〜。

小坂忠さんはある時期からキリスト教の洗礼を受け、ゴスペルシンガーとしても活躍されています。ソウルの源流を遡るような音楽人生だ。キャリアが長いだけあって、小坂さんのトラックだけで何時間でも特集できてしまいます。クラシックソウル好きはぜひ小坂さんの楽曲群を追ってみてください。

5. 星野源. Cube. 2021.

星野源がいかにモータウンやネオソウルを2010sから系統的に再解釈し、今や推しも押されぬ日本R&Bの旗手となったかについては、過去の #FalettinSouls で解説しました。> 「特集:星野源はいかにしてネオソウルをわがものとしたか?」

今回の「Cube」は、同名の名作映画の日本リメイク版の『Cube 一度入ったら、最後』の主題歌としてタイアップされたものです。「カナダの映画」と歌の中にあるのはオリジナル版の『Cube』のことですね。

Cubeの特徴については、2021-10-21 高橋芳朗による星野源インタビュー”星野源「Cube」を語り尽くす 絶望や怒りと向き合いできた新たな居場所 ” [1]高橋芳朗[文・取材]. 2021-10-21. 星野源「Cube」を語り尽くす 絶望や怒りと向き合いできた新たな居場所. Real Sound. https://realsound.jp/2021/10/post-885777.html … Continue reading が詳しいので、そちらをご覧ください。

星野:そうですね、今回も鍵盤とDAWを使って作ったので。まずビートからできたんですけど、最初に思ったのは「かなり狂騒的なビートができたな」と。でも、楽曲のイメージとしては生音だったんですよ。電子音ではなく、実際のドラムを叩いている音。それで最初は人間が叩けるレベルのドラミングに直そうと思ったんですけど、なんかそれではおもしろくないと思って。人間に叩けないことをやるからこそおもしろいんじゃないかって思い始めて。それでも生音の楽曲にはしたかったから、じゃあ、生ドラムに聞こえるように打ち込みつつ、しかもそのドラマーは千手観音みたいに、腕が6本あって足が4本ある人の設定にしようと。その設定で作っていった感じです(笑)。〔中略〕で、オルガン奏者も手が4本ぐらいあるイメージですね(笑)。ドラミングの音がまずできたとき、1960年代後半から1970年代前半ぐらいのソウルバンド、もしくは田舎の教会のゴスペルの歌に合わせて演奏しているバンドがイメージとしてあって。ドラムとベースとオルガン、あとエレキギターがいるぐらいのミニマムな編成のバンドがプログレッシヴな演奏をかなり狂気的にやるっていう。そのイメージと僕が映画の世界観から受け取った憤りや怒りが一致していった感じですね。よし、これでいこうって。

(高橋 2021)

ハモンドオルガンの音を「手が4本あるように」打ち込みまくったという話の通り、手数が異常に多いやけっぱちな楽曲になってますよね。星野源流のモータウンコアの次のフェイズを(「創造」に引き続いて)聴かせてもらった気分ですが……これ、ライヴはどうすんだろ? 鍵盤弾き2人用意するの? オルガン2台にドラム3台で完全再現するライヴ版「Cube」、生で聴いてみたいですね〜。

6. The Soul Stirrers. Nearer to Thee. [1951-1955?] 1993.

サム・クックが個人名義として突出して行く前に所属していたのが1950年代のザ・ソウルスターラーズです。アルバム『Jesus Gave Me Water』に収録されています。[2]https://tower.jp/item/329464/Jesus-Gave-Me-Water

星野源の新曲の説明に「田舎の教会でゴスペルやってるみたいな」とあったので、クラシックな(ゴスペル文脈をそのまま商業にもってきたような)ソウルを直後に置いたのでした。流れとして面白く聴けると思います。後半の盛り上がりはゴスペル独特ですよね。
今週は以上です。ブログ版ではもう少し情報足すかも。

脚注一覧

脚注一覧
1高橋芳朗[文・取材]. 2021-10-21. 星野源「Cube」を語り尽くす 絶望や怒りと向き合いできた新たな居場所. Real Sound. https://realsound.jp/2021/10/post-885777.html (2021-11-15 accessed).
2https://tower.jp/item/329464/Jesus-Gave-Me-Water

#FalettinSouls s2eX10: 森広隆

1. 森広隆. ネオフィリア. 2017.
2. 森広隆. ショートケーキ. 2002.
3. 森広隆. Bomber. 2002. (orig: 山下達郎 1978)
4. 森広隆. 2D Star. 2017.
5. 森広隆. Rainbow Seeker. 2004.
6. 森広隆. Funk Redemption. 2009.

【2021-10-22 朝】

FalettinSouls s2eX10: 森広隆 の6曲はすでに公開済みです。ここから聴いてください。解説は今日か明日。

【同日 夕】

今日は帰りながら森広隆特集もやっちゃう。

1. 森広隆. ネオフィリア. 2017.

森広隆さんは日本シンガーソングライター。2001年にワーナーミュージックよりデビューしました。今年でデビュー20周年。先日Twitter公式アカウントでもご本人が報告しており、お祝いの言葉が多数寄せられていました。

しかし、私はこんな長いキャリアを持つ森広隆さんのことを、先週末までまっっったく存じ上げませんでした。アルバムを一通り聴いて天を仰ぎました。山下達郎も原田真二も大沢誉志幸も岡村靖幸もスガシカオも及川光博も椎名純平もレキシも聴いていて、なぜこの森広隆と出会ってなかったの!?

いやー大きな損失でした、本当、もっと早くに、スガシカオ『Sugarless』をリアタイで聴いてた頃に出会っておきたかった……。直近のライヴ写真見たら、旧 Shikao & The Family Sugar バンマス(=バンドマスター)である森俊之さんが森広隆さんの後ろで鍵盤弾いてんじゃん……俺日本のファンクについて語る資格ねえわ……。

しかし知ったからには、知った上で高い価値を感ずるからには、森広隆さんをプッシュして参りましょう。#FalettinSouls は古典ファンクと現代ファンク、そして日本のファンクを推す番組ですからね! この「ネオフィリア」は、2017年と近年の森広隆さんの作品から拾ってます。

すごくないですか。日本語のファンクなのに、爽やか! 日本のファンク言語は、山下達郎-原田真二ラインのようにアーティスティックになりがちか、岡村靖幸-スガシカオのようにエロティック路線を攻めがちか、米米CLUBやレキシのようにコミックソングにしがちかなんですよね(※もちろん各自多彩ですよ)。

けれど森広隆さんのファンクは、なんていうんでしょう。日本語としてきちんと意味がとおりながら、キャラクターに暴力性もエロティシズムもKyara(及川光博が「王子」を軸に関係性を作るような)もないです。その上で極めてメッセージ性がはっきりしている。この路線で20年やっててくれてたんですね。

「衣食住キュンキュン」と歌うあたりの軽さは、声の伸びやかさと併せて、森広隆さんがデビューした頃のSurface(「さぁ」など)や、近年だとUnison Square Garden 等を連想させられます。それでこのトラックメイク。いやーーー00年代からファンでもおかしくなかった! なぜ2021年まで知らなかった!?

2. 森広隆. ショートケーキ. 2002.

初期アルバム『並列概念』(このタイトルづけがすでにおしゃれすぎる)からの一曲です。このアプローチは、スガシカオの第4アルバム『4Fluser』における「ミートソース」と比較したくなりますね。

こってりした食事に対する執着と、世の中に対するうんざり具合、それらを同時にぶち破るような衝動をファンクネスに塗りこめてぶちまけるような、この所作。「頭がわれるくらい暑いからミートソースを食った」(スガシカオ. ミートソース. 2000.)と「三角アタマにフォークを突き刺したい」(本作)。

食事に対する情緒や衝動を歌うファンクとして2作は比較して面白いです。その上で森広隆さんの歌詞の節回しは魅力的ですね。「一年後に100個食べられるとしてそんな話なんの価値もない 明日でも明後日でもない 今すぐ食べたいんだ 余計なアレンジはいらない」あたりの否定を積み重ねる表現は美しい。

3. 森広隆. Bomber. 2002. (orig: 山下達郎 1978)

「ショートケーキ」と同じアルバムには、スティービー・ワンダー「Isn’t She Lovely」等カバー曲も入っています。そしてこの山下達郎カバーもあります。Bomberは、「山下達郎は1970sからファンクをやってきた」と言う時に必ず言及される曲のひとつです。

ほぼ1stアルバムに山下達郎「Bomber」をカバー曲として選んでいるあたり、森広隆さんはデビュー当時から「日本でこういうファンクをやっていきますよ」と名刺作りをしていた、という聴き方ができますね。そしてこのBomberカバーが、もう山下達郎解釈として完璧なんですよね!

山下達郎さんは、本人の意向により音楽サブスクをほぼ解禁していません。ごくわずかな連名アルバムで聴けることがあるくらいです(『PACIFIC』は以前紹介済)。なのでこの2021年の #FalettinSouls では、森広隆さんの偉大なカバーをつうじて、山下達郎のファンク史的重要性を確認させてもらいます。

4. 森広隆. 2D Star. 2017.

ふたたび時代は近年に戻って2017年から一曲。「ショートケーキ」「Bomber」の、レーザービームのような明瞭な歌声から、だいぶ柔和なヴォーカルになってますね。その声で歌われるのが、おそらくWeb上で奇跡のように歌を歌い続けるヴァーチャルシンガーに救済を与えられる話。

2010s後半となると、初音ミクはじめヴォーカロイド的なものは定着していますし、その後に出てきたVTuberシンガーの黎明期でもあり(たとえばいま「花譜」はそういうポジションですよね)、そういう風景を歌ってるのかなと思います。今年のアニメ映画『竜とそばかすの姫』も補助線になりますね。

5. 森広隆. Rainbow Seeker. 2004.

5曲目は初期曲から。これまたスガシカオと比較するなら「SPIRIT」や「奇跡」か。逃避を我々に赦しつつも希望のある歌をファンクマナーで巧みにまとめ上げている。サビの部分の、エフェクト入ったメロディラインがとてもよい。先週からこの曲を繰り返し聴いてます。中盤以降のインスト部分も本当にskillfulで素晴らしい……。

6. 森広隆. Funk Redemption. 2009.

最後の6曲目は、今回紹介した曲のちょうど中間時制に位置するミドルテンポの曲です。題名の通りファンクです。後半にはコール&レスポンスまであります。しかし、ファンキーな贖罪(レデンプション)とは。

森広隆さんの曲は、ファンクの歌としてはどれも歌詞が素晴らしい(何より日本語としてきちんと意味が通っており、なんらかのまとまった主張があり、コミック路線に逸れず、メッセージとして成立している)。それでいてファンクの反復性と整合している。ほんとありがとうございます。

森広隆さんの歌詞は、他のミュージシャンより相対的にwebでも正確なものを追えない印象があるので、ちゃんと物理盤を入手してゆきたいですね。そしてこの2021年秋より後の新譜が普通に楽しみです。最新の日本語ファンク、これからも期待しています。

FalettinSouls s2eX10: 森広隆特集、おしまい。今日の森さんの音源は、ファンク&ソウルファン以外にも、ふだんスガシカオトークで仲良くさせてもらってる人にも聴いてもらえると良いな。