#FalettinSouls 2021-02-12 Suchmos

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  1. Suchmos. Alright. 2015.
  2. Suchmos. Life Easy. 2015.
  3. Suchmos. WIPER. 2017.
  4. Suchmos. SEAWEED. 2017.
  5. Suchmos. Miree. 2015.
  6. Suchmos. STAY TUNE. 2017.

おはようございます。個人的には波乱の1週間でしたが、この企画のおかげでなんとか楽しく生きてます。今日は金曜日の単独ミュージシャン6曲特集の日。今回は先日活動休止が報じられたSuchmos[1]音楽ナタリー. 2021-02-03.「Suchmosが活動休止」(https://natalie.mu/music/news/414913 2021-02-15取得)でお届けします。 SpotifyにあるSuchmos曲全部聴いてもメジャーなのが割と残りました。

【夕】

さて麻婆豆腐食ってて遅れましたがSuchmosの話しますよ。 pic.twitter.com/LoanUiIQtO

01. Suchmos. Alright. 2015.

Suchmos(さちもす)は2013年結成のバンドです。彼らを何バンドと呼ぶかはなかなか難しい。とりあえずロックバンドと呼んでいいんだろうけど、ソウルやアシッドジャズやネオソウルの影響を、良くも悪くも素直に受け取ったコンセプトをもちます。

この「良くも悪くも」性については、以前呟いたことがあるので繰り返しません。 Suchmosの活動休止報道がなかったら特集するのはもっと遅れてたかも。でも今回特集を試みたおかげで、Suchmosのよさを自分なりにちょっと掴めたかもしれません。

Alright については、Suchmos の持ってる歌詞の言い切りと、いかにもSuchmos的なグルーヴの作り方のバランスがよいと思います。先に日本語ラップで高速で歌われてきたような、ラッズ(悪童)的な歌詞を、このBPMで言い捨ててくる、低温かつ露悪的な気持ちよさがある。

「金がすべてだ働けアリンコ」

「金は全能か? 無職はゴミか?」

「マホメットは誰も救わないのか?
 首を落として満足ならやれよ
 ジーザスに祈れば救われるのか?
 ミサイ(ルゥルルル)ル落として満足ならやれよ」

Suchmos. Alright. 2015

うん、これは2010年代に低速で歌われることに意味がある罵倒ですよね。

02. Suchmos. Life Easy. 2015.

Suchmosの中にはチルい(= chill out する)曲もそこそこあったんですが、その中でまあこれは彼らなりのソウル枠としてわかりやすいかなーと思ったやつです。あとはずっとグルーヴィなのが続きます。

03. Suchmos. WIPER. 2017.

Suchmos曲の中で一番好きな曲かも。鍵盤の音色がメロウ寄りなのにそれ以外がヒップホップ混じりのファンキーグルーヴ進行、途中からグランジロック的(ニルヴァーナ?)的猥雑さも織り込んでくる。ミクスチュアバンド面目躍如って感じなのが好き。

04. Suchmos. SEAWEED. 2017.

さてみなさん、Suchmos単独特集ですが……このへんで疲れてきませんか? 私は……めっちゃ疲れてます、耳が。いやこれ、Suchmosの邦楽R&B寄りバンドとして変なところであり、そして彼らのもう一つの美点なのかなと思うところでもあります。

Suchmosの曲、続けて聴くと「かなり似てる」んですよね。とはいえ、どの曲も変わり映えしないわけじゃないんです。一個一個聴くとちゃんと工夫がある。にも関わらず、繋げて聴くと「どれがどの曲だったっけ?」てなる。検証してないけど、BPMがほとんど一定だからなのか?

そしてこれ、たぶんクラブDJ的なものときっと相性いいと思うんですよね。Suchmosだけで2つのLP持ち出して繋げるの、めちゃめちゃ敷居低そうなんですよ。Suchmos楽曲だけで1時間ダンスフロアを保たせられそうな気さえする。そういう意味での「似てる構成要素をもつ曲」でSuchmosはできてる気がする。

で、この辺になると完全な独断なんですが、Suchmosって「日本に突然出てきたチャック・ブラウン&ソウルサーチャーズの末裔」、つまりアシッドジャズとネオソウルに影響を受けた結果覚醒遺伝した【ワシントン・ゴーゴー・ファンク】に戦略が近いバンドなのではないか、と自分は思ったんですよね。

05. Suchmos. Miree. 2015.

2010年代後半から今年までの間、少しでも邦楽で歌もののファンク&ソウル的なものを探そうとすると、気づいたことがあるんです。大抵の10代-20代のバンドでそういうことしようとしてる人、このSuchmos”Miree”のメロやサビに引っ張られてるんですよ!

そのことに気づいた時、「けっ、いうてSuchmosなんか70年代R&Bをほかの本邦作曲家達の努力を無碍にするように臆面もなくツギハギしてる、独創性のないバンドじゃないか」とド失礼なことを思ってたんですが(本当にド失礼だな)、そのSuchmosフォロワーの楽曲が商業にちらほら見えて考えを改めました。

Suchmosのトラックが多少なりとも素直すぎるR&B遺産のブリコラージュであることを特に棄却しようとは思わないし、彼ら自身それを恥と思う契機もないみたいなのですが(ジャズファンクやネオソウルが既にそういう先達であることもあるんでしょう)、それ以上に彼の「メロディ制作」は真に独創的だった。

06. Suchmos. STAY TUNE. 2017.

ここまでの話をまとめるのにいい感じのキラーチューンですね。2年前の紅白でも歌われましたね。
さて、私にとってのSuchmosは

(1) クラシックソウル時代〜ヒップホップ経由〜ネオソウルの遺産をふんだんに素直に、良くも悪くも節操なく、参照するバンドであり、

(2) しかし悪童的な歌詞世界と、そのサウンドに載せるメロディと演奏力が合わさり、他にない音を出し国内フォロワーも多数産むバンドになった。

(3) その結果として、「個別の歌ものでありながら、Suchmos楽曲だけでシームレスに一定のグルーヴ構成を作れる傾向が強く、

(4) それはおそらくチャック・ブラウン達がワシントンD.C.で実現したような、ワシントンゴーゴー的な「長いファンク」に近い魅力を隔世遺伝的に獲得している。

こんな評価です。

こういう仮説を得たからには、「Suchmos復活後のライヴにいつか行く」のと、「Suchmos縛りでターンテーブルを繰ってくれるDJ企画があるクラブに行く」かのどっちかをいつかやってみたいですね。きっと、ずっと踊れると思う。それはそれとしてSuchmosは復帰後また全然違う曲も作ってほしいですね。

悪口もいいましたが、最終的に誰も言わなかったタイプの褒めを得たので、ご勘弁ください。Suchmosガチで好きで怒ったひと、ごめんね。#FalettinSouls はSuchmosが参照してる沢山のミュージシャンの曲も含まれるので、Suchmos好きならきっと気にいる曲が見つかるはずです。

その他コメント:

「ずーっとこんな感じでいくんかな」と思った矢先のバンド活動休止だったんですよね。自分はSuchmosにどうせならもう数段独創的な方向に行って欲しい気分だったので休止は歓迎してます。

一方でSuchmosみたいな「ヤンキー感あるメッセージ性で、SSW(ないし個人の作曲)パワーに依らないで、ロックでもラップでもAORやシティポップでもなく、泥臭いファンク&ソウル系で勝負する、バンド」ってかなりひさびさに来たかなと思うし、売れたことが日本のシーンにとって良かった。

脚注一覧

1 音楽ナタリー. 2021-02-03.「Suchmosが活動休止」(https://natalie.mu/music/news/414913 2021-02-15取得)

#FalettinSouls 2021-02-11

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  1. waiai and ぷにぷに電機. NAMELESS. 2021.
  2. 坂本真綾. ピース. 1998.
  3. 宇多田ヒカル and 小袋成彬. ともだち. 2016.
  4. Gloria Gaynor. I Will Survive. [1978] 2000.
  5. chelmico. Highlight. 2018.
  6. ケダルイ and 初音ミク. Big Funky Music. 2018.

【朝】

おはようございます。平日の祝日もやります #FalettinSouls 、今日は広義の女性ボーカリスト縛りでファンキーな曲6つを並べました。休みの人も働いてる人も、時間あれば聴いてみてね。(ひっ、坂本真綾の2ndアルバムが23年前……)

今日は夕方まで待つ必要がないので1100時までに先に語ってるかもしれません。ぷにぷに電機のファンクの直後に初期菅野よう子Pの坂本真綾ファンクを流してその後にグロリア・ゲイナーと初音ミクが続くのは日本に無数のファンク&ソウル好事家あれど #FalettinSouls だけ!

【午前10時ごろ】

今日は祝日なのでもう解説しちゃいます。PCデスク前で調べながら書けるしね……

01. waiai and ぷにぷに電機. NAMELESS. 2021.

ぷにぷに電機は紹介済みですが、waiaiさんが初登場。この方は旧名義「_yi.」(確かにこれもワイアイと読める)で活動を初めて、フルアルバム『NULUV』を2017年に出してる。これも聴いたけどめっちゃカッコいい。
得意な楽曲ジャンルは「Glitch Hop」というジャンルですが、定義をみてもまだ馴染みがない……(スネアが3,4拍に来るBPM100-120のヒップホップ系打ち込みダンスミュージック、あたりなのか?)名門・バークリー音楽学校卒でもあるそうです。[1]block.fm News 2020-12-19 記事 https://block.fm/news/waiai_puniden

02. 坂本真綾. ピース. 1998.

これが23年前ということにダメージを受けていますが、それはさておき……坂本真綾2ndアルバム『DIVE』からのファンクバンド編成曲。初期のアルバムはほぼ全曲菅野よう子がプロデュースしているので、ブラスファンクの特色が良く出ていますね。
Wikipedia_ja::DIVE に「ピース」の演奏家リストがありました。

Drums:佐野康夫
A.Bass:渡辺等
Guitars:今堀恒雄
Keyboards:菅野よう子
Sound Architect:浦田恵司
Trumpet:荒木敏男
Trombone:村田陽一
A.Sax:山本拓夫
Percussion:岡部洋一
Background Vocal:坂本真綾

https://ja.wikipedia.org/wiki/DIVE_(坂本真綾のアルバム)

ホーン隊充実してる。参加者個々人は調べられていませんが、90s末の菅野よう子関連楽曲のブラスファンクに呼ばれた面々ということで、覚えておきたいですね。

ちなみに坂本真綾さんは菅野よう子P時代のフルアルバムを『LUCY』で一旦終えて、そのあとは(たまにタッグを組むこともあれど)いろんな人から楽曲提供を受けることが増えました。最近は一線の邦楽ミュージシャン、例えば川谷絵音や冨田恵一、コーネリアス小山田圭吾などとも仕事をしています。

そういう時代になってからもう20年近くになっているので、坂本真綾論で一本書けるでしょうという気もします。たぶん自分ではありませんが……『劇場版天空のエスカフローネ』挨拶で江別のシネコンに姉と行った頃が懐かしく思い出されます。(懐古厨)

04. 宇多田ヒカル and 小袋成彬. ともだち. 2016.

1991年生まれ、小袋成彬(おぶくろ・なりあき)さんとのコラボ曲。この仕事の直前にはR&B系バンドをしていたようで、その解散後に何かのきっかけで宇多田ヒカルさんと一緒に仕事をしたというタイミングの曲みたい。

曲としてはファンクでもソウルでもなく和製R&Bなんですが、キックとギターの組み合わせがいい感じだったし、宇多田ヒカルまだ取り上げてなかったなーということで紹介しました。小袋成彬さんが宇多田ヒカルさんと仕事した時の話のインタビューはこちら。[2]インタビュー・テキスト 柴那典 撮影:西田香織 編集:矢島由佳子. 2018-04-04. 小袋成彬が語る、宇多田ヒカルとの制作と、全体主義に対する懐疑 … Continue reading

04. Gloria Gaynor. I Will Survive. [1978] 2000.

一ヶ月前にディスコ特集を組もうとしていた時に入れきれなかった曲なんですが、この曲、「コロナ禍でもサヴァイヴしていこうぜ!」ということでにわかに再評価されているらしいですね。まじかよ。

2020-06-13「NEWS新型コロナを受け手洗いソングとして再び注目が集まるグロリア・ゲイナー「I Will Survive」のリミックスが配信」[3]2020-06-13. udiscovermusic.jp https://www.udiscovermusic.jp/news/gloria-gaynor-i-will-survive-remix まじだった。フレディー・ペレン&ディノ・フェカリス作、その年のグラミー賞最優秀レコーディング賞を受賞と原曲についても行き届いた記事。

記事によればグロリア・ゲイナーさんは2019年『Testimony』というアルバムでまた賞を貰ったそうですし、現役も現役。まだまだ歌声をきかせてほしいですね。

05. chelmico. Highlight. 2018.

RachelとMakiko、日本の2人組フィメール・ラップ・ユニットです。最近はアニメ『映像研には手を出すな!』のOP曲「Easy Breazy」も手掛けましたね。ダウナーだけどワウギターがいい感じなのでファンキー要素を感じてここにて紹介。Easy Breazy のPVがいい感じなので合わせてご覧ください。

06. ケダルイ and 初音ミク. Big Funky Music. 2018.

ボカロ特集で紹介し損ねた曲から1曲です。ケダルイさんは「前衛P」名義をニコ動文化の中で付与されて活躍していましたが最近はこっちの名義みたいです。

自分はFunkとかFunkyとかついていても実質ロックだったりしたらまず紹介しないんですが(解散前のDoping Pandaとかヨシーファンクのことですね)(それ強調する必要ある?)(ファンクかどうか気にしなければちゃんといい曲してる人らなんだからいいんだよ!)、このケダルイさんの曲はちゃんとFunk。

ケダルイさんの最新情報はこちらから取得できるほか [4]https://www.kedaruiya.net/ Twitterアカウント等も運営されているようです。ボカロP出身の方というか、2010s以降継続的に楽曲リリースされている方はこのへんしっかりされていていいですよね。経緯がわかりやすく、はまりやすい。

というわけで木曜日解説を朝に終わらせました。明日はSuchmosだけ6曲特集です!!! Suchmos休止に合わせて急遽特集をぶつけました。Suchmos好きな人もなんか苦手な人もよってこい! #FalettinSouls

脚注一覧

1 block.fm News 2020-12-19 記事 https://block.fm/news/waiai_puniden
2 インタビュー・テキスト 柴那典 撮影:西田香織 編集:矢島由佳子. 2018-04-04. 小袋成彬が語る、宇多田ヒカルとの制作と、全体主義に対する懐疑 小袋成彬『分離派の夏』 . CINRA.NET. (https://www.cinra.net/interview/201804-obukuronariaki 2021-02-15取得)
3 2020-06-13. udiscovermusic.jp https://www.udiscovermusic.jp/news/gloria-gaynor-i-will-survive-remix
4 https://www.kedaruiya.net/

#FalettinSouls 2021-02-10 Re:

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  1. KIRINJI and YonYon. killer tune kills me. 2019.
  2. Sweet Charles. I Like It Like That. 1974.
  3. 中島愛. 窓際のジェラシー. 2021.
  4. Tony! Toni! Toné!. My Ex-Girlfriend. 1993.
  5. Eric Benét. Spiritual Thang. 1996.
  6. D’angelo. She’s Always In My Hair. 2008.

【朝】

おはようございます。昨晩は体調よくなかったですが軽く泡銭ぶっこんで持ち直しました。今日は番組で登場済ミュージシャンだけで6曲構成する水曜日、解説も楽できますので養生させてもらいます。明日は祝日でもやるけど。#FalettinSouls

【昼】

きょうは夕方に不調になってそうな気がするので水曜日 #FalettinSouls もう軽めに語ってしまいます。

01. KIRINJI and YonYon. killer tune kills me. 2019.

キリンジは紹介しましたがYonYonは初登場(水曜日に紹介しなくてよかったのでは?)(いい曲だからいいんだよ)。韓国と日本の両方にルーツを持つ新進のシンガーソングライターですね。
YonYon タワレコ紹介 [1]https://tower.jp/artist/2711013/YonYon
2018年の朝日新聞記事におけるインタビュー[2]宮崎敬太・朝日新聞&M. 2018. 20代ミュージシャンが語る“譲れない価値観” ソウル生まれ東京育ち … Continue reading

02. Sweet Charles. I Like It Like That. 1974.

ベーシスト・スウィートチャールズさんからもう一曲。この曲はギターのクチャ……クチャ……というカッティングもいいですね……。

03. 中島愛. 窓際のジェラシー. 2021.

今週月曜に紹介したばかりの中島愛最新アルバムからもう一曲。この曲、全体的にボカロのダブルミリオン再生ぽいなと思ってました。作曲はRAM RIDER さん。ボカロもやってるけどボカロ以外も手広く色々作ってきたひとみたいですね。

04. Tony! Toni! Toné!. My Ex-Girlfriend. 1993.

ネオソウル特集を先週後半にしましたが、トニトニトニも「ネオソウルの先ぶれ」として捉える場合もどうもあるようです。NJSとネオソウルの狭間の時代を生きたトニトニトニ、評価が難しい。
ところでこの曲の3:03、「うふふにゃーにゃー、うふにゃーにゃー」と歌ってるようなコーラスがありますが、これSly & The Family Stone “Dance to the Music” の間奏に入るフレーズとメロが同じですね。「イェーイェーイェーイェー」がなかったからさっきまで気づかなかった。

05. Eric Benét. Spiritual Thang. 1996.

エリック・ベネイもネオソウル特集前に紹介済。この頃にはもうディアンジェロがデビューしてたので、エリックもネオソウルの潮流で語られる場合もあります。でもエリックはヨリ「ピン芸能人」感ありますね、なぜだか。

06. D’angelo. She’s Always In My Hair. 2008.

先週単独特集をしたディアンジェロから、同名のプリンスの名曲カヴァーを。ディアンジェロがプリンス大好きなのは周知の事実ですが、オリジナル曲で殿下に寄せた曲よりこのアレンジみたいなのが自分は好きだな。
今日はいつもの夕方ではなく昼に終わらせてしまいました。私は午後も仕事頑張りますが、とりあえず聴いてね〜。
参考: 殿下の原曲(Spotifyリンク)

脚注一覧

1 https://tower.jp/artist/2711013/YonYon
2 宮崎敬太・朝日新聞&M. 2018. 20代ミュージシャンが語る“譲れない価値観” ソウル生まれ東京育ち 新世代の音楽クリエーターYonYonの時代を変える挑戦. ( https://www.asahi.com/and_M/20180518/152709/ 2021-02-15 取得)

#FalettinSouls 2021-02-09

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  1. ハナレグミ. Primal Dancer. 2017.
  2. Gladys Knight & The Pips. Love Overboard. 1987.
  3. Soul II Soul and Caron Wheeler. Back To Life. 1989.
  4. GRiZ. Gettin High, Having Fun. 2020.
  5. くじら and Ado. 金木犀. 2020.
  6. tofubeats. WHAT YOU GOT. 2017.

【朝】

おはようございます。またまた全国的に寒い朝が来ていますが元気に動いてゆきましょう。 きょうも新旧取り混ぜて自分がファンク&ソウル文脈で(も/こそ)聴ける音源を置いてゆきます。

【夕】

こんばんは。昨日に引き続き体調が厳しいので短めにやります、#FalettinSouls

01. ハナレグミ. Primal Dancer. 2017.

元SUPER BUTTER DOG の永積崇さん(池田貴史によるレキシでは「シャカッチ」名義で準レギュラー)によるひとりユニットです。基本的にはアコースティックギターと歌声で聴かせる楽曲が多いのですが、R&B文脈の彫琢もうまい。
この曲ではドラムスの録音がめちゃめちゃ好きです。これ誰叩いてるんだろうな。Spotifyから聴く弱みは演奏家のクレジットを取得できないことですね。ちゃんと掘るなら買って調べよってことですね、はい。

02. Gladys Knight & The Pips. Love Overboard. 1987.

グラディス・ナイト&ザ・ピップスは1960-70sに黒人女性シンガーのグラディスをフロントに置くソウルバンド。一時期はグラディスのソロ時代がありましたが80s中盤に復活、これは復活した頃の80sの音源ですね。

03. Soul II Soul and Caron Wheeler. Back To Life. 1989.

80sから90sにかけて、アシッドジャズ華やかりしころの英国で活動したまぜこぜ音楽グループです。歌ってる女性がキャロン・ウィーラー。Afrodisiakというコーラスグループで活動していた後にS2Sに合流したそうな。

04. GRiZ. Gettin High, Having Fun. 2020.

グリッズはGrant Richard Kwiecinski(グラント・リチャード・クウィチンスキ)のプロジェクト名です。DJができてサックスも吹ける多彩なひと、1990年生まれの31才。これからの新作もどんどん期待できますね。

05. くじら and Ado. 金木犀. 2020.

2021年02月は瞬間風速的にヴォーカリストのAdoさんの方が「うっせぇわ」のヒットで名が売れてるか。くじらさんはボカロPで、この曲に歌い手アレンジとしてAdoを起用という流れですね。同アルバムには金木犀のボカロ版もあります。

06. tofubeats. WHAT YOU GOT. 2017.

tofubeatsの名前を聴いたのは大学の頃知り合ったフミヤス君経由だった気がする。あとはimoutoidさんが夭折した時も。クラブ向けのトラックではありますが、ダフトパンクのファンキーさに近いかっこよさをこの曲では摂取させてもらいました。

今日は心身共に限界だったので、いつもならもう300字ずつくらい語れそうな人々について何も言えませんでした。しかしまあ、こういう日もある(無理したらつづかない)。

#FalettinSouls 2021-02-08

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  1. 中島愛. Over & Over. 2021.
  2. José James. Touch. [2000]2010.
  3. Booker T. Jones and Lou Reed. The Bronx. 2011.
  4. Salt. Hung-Up. 1972.
  5. St. Paul & The Broken Bones. GotItBad. 2018.
  6. yonawo. cartpool. 2020.\

中島愛が入ってるの意外かもしれないですね。聴いてください。

【夕】

今にも出先で倒れそうなつらみがありますが、ビジホに逃げずになんとか帰れてます。命削ってないよ、ほんとだよ。#FalettinSouls 語れるだけ語ります。そういえばClubhouseはじめました。

01. 中島愛. Over & Over. 2021.

中島愛さんは『マクロスF』の「星間飛行」で有名な方ですが、私はほぼマクロスF未見で中島愛さんの声優仕事も特定できないくらい疎いです。それでも今月リリースされたフルアルバム『green diary』で音楽界隈がざわついたので聴きました。

中島愛さん、今は Flying Dog 所属なんですね。Flying Dog といえば坂本真綾さんを含めた、声優業と同時にシンガーとしてもしっかり歌える人材が集う名門。菅野よう子さんの手を離れた後の坂本真綾楽曲の作られ方を考えると、このアルバムの多彩さは納得ですね。

02. José James. Touch. [2000]2010.

ホゼ・ジェイムズ(通称ホセ・ジェイムズ)は、ジャンルとしては男性ジャズシンガー兼SSWになるのかな? 自分は彼のビル・ウィザース・カバーで知りました。

ホゼのこの曲、普通に聴くとちょい大人しめのボーカルつきジャズソングなんですが、先週ネオソウルの特集で耳がメロウ寄りソウル耳になってるせいか、ホゼのこの音がスィンギーなネオソウルっぽく聞こえたんですよね。そんなわけで今日の並びはメロウな気分になれるよ。これがきっとメロウなんだよ。

03. Booker T. Jones and Lou Reed. The Bronx. 2011.

前者はBooker T. & the M.G.’s のブッカーTで、1960s-70s初頭まで活躍したバンドのリーダーです。そして後者のルー・リードは、The Velvet Underground のリーダーですね! あの黄色いバナナのアルバムのひとですよ。

ブッカーTはオルガン弾きのファンクミュージシャンなので、オルガンやエレピの音を楽しむファンクを聴くには最高ですね。広い文脈ではスタックス・レコード……サザンソウルやメンフィスソウルの揺り籠として機能した伝説のレコード会社とも深い関わりがあります。サザンソウルは今特集計画中。

ルー・リードも超大物ですが、これはファンクとソウルについての番組なのでオルタナロックは別の人に任せた……(ひどい!

04. Salt. Hung-Up. 1972.

「あれ! なんかこのフレーズめっちゃ聴いたことある! 有名なバンドだっけ?」と思って調べるも、誰が弾いてるのかさえ容易に見つからない、そんなヘンテコな曲です。これまじでなに? 曲がいいことしかわからん……。英語圏にひとつだけ怪しい情報源のものを見つけましたが、確証がなかったので保留としています。誰かこのSaltのメンバー構成を知っていたら教えてください。

05. St. Paul & The Broken Bones. GotItBad. 2018.

ほとんどのひとにそうは聴こえなかったと信じてるんですが、このSt. Paul & The Broken Bones、2012年結成なんですよ! マジかよ!? こんな忠実に70年代のレアグルーヴから出てきたみたいな音で!?

いやーこんな音を遠慮なく出す若い世代が出てくるとか、伝統芸能としてのファンクミュージック、そこそこ未来なくもないな、と少し思いました。後はこういうコテコテなことやる人も、VulfpeckやCory Henry みたいに新しめのファンクを開拓していく人も、等しく儲かって欲しいという気持ちがあります。

06. yonawo. cartpool. 2020.

めちゃくちゃ短い曲ですみません。日本の福岡で活動する、最新世代のネオソウルバンドです。アルバム全体が大人しくて、ややもすると環境音楽的・アンビエント的なところまで向かってますが、コンセプトと腕前が揃ってるなと思います。

ただyonawo、ライヴが想像つかない。ブルーノート的なところでアルコールのみながらのんびり聴く感じに鳴るんだろうか……? yonawoのライヴ行ったことあるひとに様子を聞いてみたい。ちなみに「天神」という曲のタイトルが好きです。博多推しをする博多っ子、好感が持てる。

#FalettinSouls 2021-02-05 D’angelo

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  1. D’angelo. Devil’s Pie – A Cappella. 2008.
  2. D’angelo. Shit, Damn, Motherfucker. 1995.
  3. D’angelo. Chicken Grease. 2000.
  4. D’angelo & The Vanguards. Sugah Daddy. 2014.
  5. D’angelo & The Vanguards. Betray My Heart. 2014.
  6. D’angelo. Left & Right Pt. 1. 2013.

【朝】

おはようございます。金曜日ですね、明日から休みの人も明日がしごとのひとも、倒れずやっていきましょう。今日は毎週金曜の単一ミュージシャン特集、渾身のディアンジェロ特集。この「渾身の」とは「選出にあたり1週間試行錯誤した」くらいの意味です。

【夕】

今週金曜日はディアンジェロの日です。先週の星野源特集 で第一世代ネオソウルの話をしながら、肝心のネオソウルとはなんぞや? という話を今週で一切していませんでした。昨日の回と今回で、一応決着がつきます。みんな、ディアンジェロを聴いてくれー。

01. D’angelo. Devil’s Pie – A Cappella. 2008.

いきなりアカペラ版から。これは名盤『Voodoo』(2000)のデビルズ・パイをアカペラで歌ったものですね。ディアンジェロ的なものの骨格が削ぎ落とされた形であるようにも聴こえて好き。ディアンジェロ蠱毒の前座じゃ。

02. D’angelo. Shit, Damn, Motherfucker. 1995.

第一世代ネオソウルの最初の一滴になったといわれるアルバム『Brown Sugar』からたった一曲しか選ばなかった……。Brown Sugar(表題作)とだいぶ悩みましたが、一曲だけ選ぶならこれかなあ。どうですか初期ディアンジェロ。

ところで前提の話。ディアンジェロ含めて、ネオソウル第一世代は「(1950-70sの)クラシックソウル」と「(1980s以降の)ヒップホップ」とが、様式としてもセールスとしても大きく乖離している状況だったところから、その融合を目指した結果出てきたとされるジャンルです。

ただ、そういう試みって確かすでにされてましたよね? そうです、「ブラック・コンテンポラリー」とか「ニュージャック・スウィング(NJS)」とか言われていたものです。ほかにもすでにメアリJブライジなど「ヒップホップソウル」と呼ばれるような人気音楽家は出てきた。ジャンルタグ過剰ともいえる。

じゃあ改めてディアンジェロのの何が優れていたかというと、「シンガーソングライターとしての引き受けで、説得的な「綜合」の方向性を示したところなんじゃないかな、と思います。この当時のディアンジェロ評を追うと、プロデューサ先行型のブラコンやNJSをこき下ろす文言も幾つか見つかったんですね。

ヒップホップとクラシックソウル、同じ黒人系アメリカ人(※最近はアフリカ由来でないアフロアメリカンもいるとのことで呼び方はめちゃ悩みますね)から出てきた音楽でありながらどう合流していくかまだ見えなかった頃に、「うわ、この混ぜ方はディアンジェロにしかできねえわ」と思わせた所が強かった

03. D’angelo. Chicken Grease. 2000.

しかしこのディアンジェロ、なかなかの寡作お兄さんでもありました。1995年の『Brown Sugar』100万枚以上の売上のあと、5年間アルバムを作りませんでした。その間にサントラの仕事とかをしていたようですが。

エリカ・バドゥのデビュー前後の手伝いもするなど、ネオソウルブームに対する支援はしていたのですが、本陣はなかなか動き出さなかった。しかし2000年についに『Voodoo』が出た。みてくださいよ、このディアンジェロのバキバキの腹筋を!(音楽と関係ないじゃん?)(いや案外関係あるんだなこれが)

『Voodoo』は、その5年間の間にディアンジェロの音楽的な方向性に共鳴して集まってきた音楽サークルのようなものが形成されていました。ソウルクエリアンズ Soulquarians といいます。結成メンバーに水瓶座(Aquarian)が多くてそういう名前がついたとか。Voodooツアーもこの面子でゆきました。

この面子と一緒に、練りに練って行ったのが『Voodoo』になります。その作業の中で特に重要と思われるのはベーシストのピノ・パラディーノ(今もディアンジェロのサポメンとして常連、Dのこと大好き)と、ドラマーでスタジオの取り仕切りまでやってたTheオカン、クエストラブ(Dのこと大大大好き)です。

クエストラヴは当時のDのことを色々語ってるんですが、特に面白かったのは「奴はトレーナーを雇って毎日3時間セントラルパークを走り、スパーリングやウェイトをやってる。一切の糞を漏らす気配もない。そして今後も漏らさんだろう」と言ってます。「take no shit」は、隙が無くタフという意味らしい。

そして何よりヤバいのが「yoda」ですね。ディアンジェロは『Voodoo』製作にあたり、表に出す気のないSlyやP-FUNKやPrinceのコピーバンド演奏をたらふく収録して、その音源群に「ヨーダ」と名付けたそうです。なんと、ファンク史を丹念に攫う修行はジェダイへの道のりだったというのか……。[1]この辺の話は英語版WikipediaのVoodooアルバムに関する記事から、過去の参考資料を辿ってどうやらマジバナシだったことだけ拾って書きました。

そんな凄いアルバム、Voodooから一曲しか出してない、やべえな。いやこれの15年弱後に出るアルバムがやばいからさ、それに勝てんかったよな……気になる人はもうアルバム全部聴け。

ちなみにVoodooには、プリンスのバラード完コピ的な音楽 Untitled (How does it feel) も入ってるんですが、これはあまりに狙いすぎててそこまででもないかなー。いかにもディアンジェロ的なファンク解釈で歌い直しをしたプリンスカバー She’s Always In My Hair の方が好み。

04. D’angelo & The Vanguards. Sugah Daddy. 2014.

さてVoodooという偉大な2ndアルバム、ディアンジェロなりの、ネオソウルを超えて半世紀のファンク&ソウル史の再解釈を貪欲にやったツアーの最中に、なんと酒に溺れて人間として破綻してしまいます。

酒浸りになった理由は色々あるんでしょうが、上半身半裸のマッチョマンとして広告を打った余波で、あまりにセックスシンボルとして受け取られすぎたのは一因に数えられているようです。子供までできた彼女とも別れ、2005年には飲酒運転と薬物所持で逮捕されてしまいました。[2]BARKS. 2005. ディアンジェロが飲酒運転と薬物所持で逮捕. 2005-01-14記事(https://www.barks.jp/news/?id=1000004825 2021-02-15取得)

性のシンボルとして受け止められることに耐えきれなかった当たりは、(もし真だとすれば)性的であることに躊躇いがなかった、尊敬するプリンスとは大きく違う所だな……と思いますが、いつかディアンジェロの自伝とか読みたいですね。ちなみにこの時のD、激太りしてます。割れた腹筋はどこに!?

そんなディアンジェロも、少しずつ持ち直して、徐々に音楽活動を再開させてゆきます。しかしアルバムは出なかった。ある時クエストラブが「アルバム、出るよ」と漏らしてしまってDが「むかーっ」となったという話があったり(熟年カップルBLか?)、出ない方が普通くらいの受け取られ方だったらしい。

出た当時の受け取られ方は、例によってベースのピノ大好き、ハマ・オカモトさんの音楽エッセイに詳しい。mikiki.tokyo.jp/articles/-/4906 扱いがスターウォーズep7と同じって笑いますよね。しかしこの当時すでに今のBLMに繋がる大変動にDが敏感に反応してたことも伝わってきます。

05. D’angelo & The Vanguards. Betray My Heart. 2014.

そんなこんなでついに出た、14年11ヶ月ぶりの3rdアルバム『ブラックメサイア』。アフリカ系黒人の源流『ヴードゥー』からいきなりイマココの救世主!? という感じですが、Dはこういうイメージ操作も面白いですね。

ちなみにバックバンドはVoodooツアー時代のソウルクエリアンズではなく、ザ・ヴァンガーズ(前衛者・先兵というような勢い付いた意味がある)。しかもアルバムのジャケットにはちゃんとD’angelo & The Vanguards とあります。俺たちのバンドサウンドなんだぜという意思表明ですね。
このザ・ヴァンガーズにも、クエストラヴとピノ・パラディーノは続投してます。この二人ほんとDのこと好きだな!! なんかさあ、ディアンジェロの伝記映画がもし公開されたら、俺はみたいよ、まるで彼女よりもDラヴ感のあるクエストラヴと、とにかくDの為ならいつでもベース弾きにくるピノの演技を。

2000年ごろ、おそらく当時最もプリンス的な「ファンク進歩主義」(※私が最近勝手に言ってる造語です)に近かったのはDだったと思うんですよね。でも一度人生に折れて、でも再び立ち上がって約15年後にまたこんな世界水準のアルバムを出した。それって凄いことだと、聴き直し調べ直して思います。

まるで「薬物依存症から帰ってこられたスライ・ストーン」の世界線を見せてもらっているというか。才能があり、音楽史的な広い視点を持っている人間が、闇に飲まれた後に生還できたこと、また音楽を届けてくれてることの感動と有り難さがあるなあと思います。

06. D’angelo. Left & Right Pt. 1. 2013.

これは『ブラックメサイア』が出る前のライヴ演奏ですが、たぶん座組みはほぼヴァンガーズなんじゃないかな? ディアンジェロを最も伝統ファンクに近い文脈で聴くならスタジオアルバムよりラヴ演奏だよね、というのが私の持論です。

ディアンジェロのスタジオアルバムは、基本的にファンキーでありながらネオソウル的な室内感(≠密室感)に寄りがちなんですが、ライヴハウス的な音響空間で鳴るディアンジェロのネオソウル楽曲の数々は、びっっくりするくらい素直に、1990年代以降も連綿と鳴り続けてしかるべき現代ファンクそのもの。

その音は、1990年代以降から亡くなる2016年までのプリンスが、バックバンドのニューパワージェネレーションと一緒に、「バンドサウンドとしてのファンク」を練り上げていった過程とほぼ地続きですよ。

ディアンジェロがほかの第一世代ネオソウルの音と克明に違うと自分が感じるのは、この辺りかなと思ってます【要検証】【まだ個人の意見です】。他のミュージシャンは「ファンキーなネオソウルのライヴだなー」となりそうだけど、ディアンジェロのライヴはファンクを聴きに行くつもりでいけるもん。

そんな感じで、50音源近くあったSpotifyの全ディアンジェロ音源を6曲に絞り込むという、刃牙の最強トーナメントなみの難事を成し遂げました……。大変だった、長男じゃなかったら泣いてたな(?)。今日は6曲目だけでも聴いてもらって「案外ファンクじゃん」と思って貰えば成功かな〜。

いつも通り土日はお休み、月曜日からまた再開します。今日までの含めてここ2ヶ月余りのプレイリストは6曲ずつ全てこのブログから再確認できます。番組がない日はここから気になるものを選んで好きに踊り狂ってください。最近は語り部分やシェアボタン、cssも充実してきました。

脚注一覧

1 この辺の話は英語版WikipediaのVoodooアルバムに関する記事から、過去の参考資料を辿ってどうやらマジバナシだったことだけ拾って書きました。
2 BARKS. 2005. ディアンジェロが飲酒運転と薬物所持で逮捕. 2005-01-14記事(https://www.barks.jp/news/?id=1000004825 2021-02-15取得)

#FalettinSouls 2021-02-04 Neo Soul, the 1st Gen.

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  1. Maxwell. The Urban Theme. 1996.
  2. Erykah Badu. Appletree. 1997.
  3. D’angelo. Playa Playa. 2000.
  4. India.Arie. Always In My Head. 2001.
  5. Jill Scott. Brotha. 2000.
  6. Musiq Soulchild. Just Friends (Sunny). 2000.

おはようございます。#FalettinSouls 今日と明日とはネオソウル第一世代特集です。このブームの起爆剤となったディアンジェロは明日も単独アーティストとして扱います。2000.1995-2001あたりに固まるんですよねー。Brown Sugar ないけど許して。

【夕方】

こんばんは。充実してるけど評価は低めだった1日であったな……メロウなネオソウルはそんな日にはむしろ耳にいいかもしれない、アガらず誤魔化さずしかし膿まず病まず。第一世代ネオソウル特集、いってみましょう。#FalettinSouls

01. Maxwell. The Urban Theme. 1996.

この一年前にディアンジェロのアルバム『Brown Sugar』(1995)が出てから、ソウル界はかつてのクラシックな趣からひたひたと何か別のものに変わり始めていました。マックスウェル(本名 Gerald Maxwell Rivela)もその火蓋を切った人。

マクスウェルはこのアルバムで世界200万枚を売って、一流音楽家の仲間入りを果たしました。ビルボードにも78週連続で居残ったと英語版Wikipeに書いてるが、マジだろうか……。この曲は、どちらかといえばジャズフュージョン的な落ち着きがありつつ、明確なソロがあるわけでもない反復音楽になってます

02. Erykah Badu. Appletree. 1997.

第一世代ネオソウル代表だった一人とするならディアンジェロよりエリカ・バドゥかなという気はします。ディアンジェロは起爆剤なだけでシーン代表とするには多角的すぎるので……。ネオソウルの女王の異名を持ちます。

振り変えると、ジャネットやメアリJブライジの90年代の仕事と、エリカ・バドゥの1996-2000の仕事との間に、明確な差異を見つけることってできるのだろうか、とも思うのですが、まあネオソウルという言葉じたい、ディアンジェロとエリカを売り出したキダー・マッセンバーグの造語というのはあるのですが。

03. D’angelo. Playa Playa. 2000.

明日のディアンジェロ特集からはみ出した典型的ディアンジェロ曲から。先ほども触れましたが、ジャンルとしてのネオソウルはディアンジェロの『Brown Sugar』(1995)から動き始めた。でもディアンジェロらしさはまだ先にあったんですよね。

明日はその辺も交えながら喋ろうかと思います。ディアンジェロには第一世代ネオソウルだけに嵌まらない、かなり執念深い、ある種のファンク&ソウル・アカデミズムがあるように思います。ちなみにこのPlaya Playaのピノ・パラディーノによるベースが星野源「ダスト」の参考資料になった話はしましたね

04. India.Arie. Always In My Head. 2001.

エリカ・バドゥもディアンジェロもすっかり2ndアルバムを出して盤石のネオソウル言説を敷いた後の世界の音楽です。インディア・アリーもモータウンのケダーさんと契約して世に羽ばたきました

05. Jill Scott. Brotha. 2000.

今回改めてネオソウル第一世代を洗い直した中では、(ディアンジェロは別枠として)ダントツで好みに近い方サウンドです。この曲が入ってる1stが250万枚を売り上げた。ネオソウルの売れ方けっこうやばいですよね。

ジルスコットまで聴くと、なんとなくネオソウルが商業的都合だけでない何かの様式を形作ってくる気もします。まず朗々歌わない。ラップもしない。しかしボーカルはほぼ必須の要件としてそこにある。静かに、しかしキック強めにリズムは刻まれる。フュージョン的な落ち着きに近づくがジャズではない。

さらにヒップホップのサウンドメイクは大いに参考にするが、ヒップホップとソウルを単純に足し算したわけではない。ビートの刻みを参考にしつつ、もう一度歌モノに戻そうとするような引っぱりの力が働いている。バンドでもディスコでもなく、室内楽のようなミキシング。そして、それは大いにウケた。

商業的にウケたことと様式の類似性が、ネオソウルの場合わりと切り離し難そうだな、とは思う。その一方で、自分はひとつ思うことがあって。もしかして、こういう音楽が1990s後半に生まれたから、R&Bの褒め言葉における「メロウ」という形容詞が、脇役にならずに今も使われ続けてるんじゃないか。

ファンキーとかグルーヴィとかダンサブルとか、そういう言葉は、陽気さや激しい動きを連想させるものがある。他方でメロウという言葉は、ソウルミュージックの中でもゴスペルぽいものやバラードっぽいものによく使われてきた。けれど、ネオソウルからは「抑制的なファンクネス」みたいな矛盾を感じる。

狭い空間の抑制的なサウンドであるにもかかわらず、クラシックなソウルやファンクの良さを継承しているようにも聞こえる、そういう新しい楽曲作りの目指す地点に向けて、「メロウ」という褒め言葉がより使われるようになり、「ネオソウル」の輪郭がより安定していったんじゃないかな、と想像しました。

1990s後半の松尾潔さんのエッセイなどを今読んだらすごく面白いかもしれないと思った。松尾さんこそ、「メロウ」という、いっけんアゲアゲから遠い言葉でR&Bの魅力を語ることにこだわってきた人ですから(そして自分は、動的なグルーヴばかりをファンク&ソウルに求め過ぎてたかも)。

06. Musiq Soulchild. Just Friends (Sunny). 2000.

最後の曲です。彼もデビューアルバムでプラチナディスク(米国基準100万枚超え)のひとですね。つまり今日の回を聴いた人は、100万枚未満しか売れてない曲を一曲も耳にしてないということ(格付けチェック訓練か?

20年も前の売れ行きを読んでもただただ遠い出来事のようにも見えますし、自分が2000年の頃なんてチャゲアスとTHE BOOMと林原めぐみとブリーフ&トランクスくらいしか馴染んでなかったんですから、余計遠いんですが(スガシカオをまじめに聴き出してファンク&ソウルにハマり出すのは2000-2001頃)。

あの頃に多少なりともブギーポップか流行ってなかったら「夕立ち」に会うこともなく、今こうしてネオソウルがどうたらタワーオブパワーがどうたらと話す人間になる世界線にはなってなかったと思うので、ほんと巡り合わせってわからないものですねー。

さて第一世代ネオソウル特集、ほんとはこの3倍くらい候補がいましたが、泣く泣く6曲に絞ってこれでした。とはいえディアンジェロは外したらわからなくなるから明日含め合計7曲にしたけどな! 先週の「星野源とネオソウル」特集に続き、明日はいよいよディアンジェロの煮凝り6曲の日です!

#FalettinSouls 2021-02-03 Re:

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  1. スガシカオ. サナギ. 2004
  2. Maloon5. This Love. 2002.
  3. カラスは真っ白. アセトアルデッドヒート. 2014.
  4. Tom Misch and Poppy Ajudha. Disco Yes. 2018.
  5. Little Glee Monster and Earth, Wind & Fire. I Feel The Light. 2020.
  6. 星野源. KID. 2018.

おはようございます。また零下まで気温が落ち込んできた。でも負けない、だってファンクがあるから……(スポコン展開)。今日はすでに紹介済ミュージシャンの日です。夕方の解説もあっさりめになります。

きょうの #FalettinSouls は水曜日のrequest & refrain デイです。再登場といってもミュージシャンとして本格的に語ってない面子もいるので多少は書くかも。

01. スガシカオ. サナギ. 2004

同年のアルバム『TIME』より一トラック目。これが出てきた時「どこまで濃くなるんだろう、前のアルバムが出るまでスランプだったとかまるで嘘みたいだな」と思ったものでした。その後に『PARADE』が来て、その逆方向への振り切れ方に二度驚かされたのですが。

このあとCLAMPの漫画『xxxHolic』のテーマとして「サナギ」のリアレンジ版が使われ、のちの「19才」や「あなたひとりだけ 幸せになることは 許されないのよ」などに繋がってゆきます。また屋敷郷太Remixヴァージョンもよかった。しかし個人的には、「サナギ」に関してはこの無印版が一番好きかな。

02. Maloon5. This Love. 2002.

マルーン5的やBTS的なセンスのうまい受け取り方に、ここ一月ずっと悩んでます。それはそれとしてこの2002年の曲は聴きやすくて好き。彼らもブルーノ・マーズほどではないけど1億枚プレイヤーズでグラミー賞受賞者なんだよなー。

03. カラスは真っ白. アセトアルデッドヒート. 2014.

この #FalettinSouls を始めたごく初期に特に解説なしで出した「カラスは真っ白」、割合人気だったのでリクエスト枠で取り上げました。2010-2017の間に精力的に活動してました。

元カラスは真っ白のシミズコウヘイさんは、解散のその後もひとりプロジェクトでファンキーな楽曲を作り続けていることは先日も伝えた通りです。割とアルバム聴き返すくらいには好きです。ファンク枠じゃないから載せてないけど「ごめんね、マッカーサー」が好き。

04. Tom Misch and Poppy Ajudha. Disco Yes. 2018.

個人的には、Vulfpeck の曲を聴いた時に「あー、トム・ミッシュの良さもこういう時代の流れと共にあるのかな」と連想したのを思い出してました。いまUKでエド・シーランの次に好きなミュージシャンです。

05. Little Glee Monster and Earth, Wind & Fire. I Feel The Light. 2020.

前回リトグリを取り上げた時に「EW&Fとコラボした」と話した当の曲です。歌唱力が世界に迫っていて、アースにそこまで負けてない、偉い……。それでいて普段のリトグリのメロの良さがありました。

06. 星野源. KID. 2018.

先週星野源のネオソウル特集をしたばかりですが、これはまた別の点でブラックミュージックの実験作です。プリンスほか多くの1980sファンク・HIPHOPミュージシャンが愛用したTR-808の音をエミュレータで再現してるんですね。

星野源さんと808の関係はこのYANATAKEさんのPOP VIRUS論の中盤で出てくる話が面白いので、ぜひご覧あれ。[1]テキスト 有泉智子・撮影:垂水佳菜・編集:山元翔一(CINRA.NET編集部). 2019. 星野源『POP VIRUS』が変えたJ-POPの常識 有泉智子×YANATAKE. ( … Continue reading

あとこの星野源の歌、ブルーノ・マーズの Lazy Song の日本版というか、「大人と言われる年頃なのにこんなにだらしなくてつらいけど、でもやってこうね」という歌詞になってるのもいいですね。楽曲的には、中盤に単にチューニングをやり始めるところまで録ってるのが新しいですよね。

はい、水曜日は楽させてもらいました(その割にはそこそこ語ったな)。明日はネオソウル第一世代特集、明後日は単一ミュージシャンの金曜日でディアンジェロ特集! 毎週金曜日だけは12月後半あたりから毎回力入れてるので、ほかのスルーしても金曜だけはぜひ聴いて&読んでくださいねー。よろしく!

脚注一覧

1 テキスト 有泉智子・撮影:垂水佳菜・編集:山元翔一(CINRA.NET編集部). 2019. 星野源『POP VIRUS』が変えたJ-POPの常識 有泉智子×YANATAKE. ( https://www.cinra.net/interview/201902-ariizumiyanatake 2021-02-15取得.)

#FalettinSouls 2021-02-02

Open in Spotify

  1. 平井堅 and あいみょん. 怪物さん. 2020.
  2. 石田あゆみ and ティン・パン・アレー. ウィンター・コンサート. 2007.
  3. BONNIE PINK. So Wonderful. 2005.
  4. Emerald. Heartbeat. 2018.
  5. 富永陽介. Haze – Kenny Dope Mix Pt. 2. 2014.
  6. Chara. 愛のヘブン. 2018.

はいこんばんは。なんか朝に書いたツイートが静かに読まれている気配を感じる。こういう拡がり方はなんか初めてかも知らんな。どういう風に読まれているのだろうか。それはそれとして、君たちちょっとファンクとソウルを聞いてゆきなされ。#FalettinSouls

01. 平井堅 and あいみょん. 怪物さん. 2020.

平井堅じたいがJソウル文脈で重要な人物なのですが、今回初登場です。そしていつもの文脈ならまずこの #FalettinSouls には登場しないだろうあいみょん! 平井堅の采配であいみょんの声がエレクトロファンクに乗ったァ!!

これはドラマの主題歌タイアップらしいんですが、まあ歌詞が女性の(おそらく八方に気がきくナンパ男に対する)執着と自己嫌悪に関する話だと思うんですが、それをあいみょんと一緒に平井堅も素で女子側の立場で歌ってるのがあまりに自然すぎ。

「そこらの女と同じように扱って」て書出しも面白いですよね。となると歌ってる主体はそのモテ男に「そこらの女と同じように扱われていない」。それってある意味で特別扱いなんじゃ? と傍からは思うんですが、たぶん「特別扱いされてるけど、恋人としてだけは見られてない」ことに苛立ってるんですね。

作詞作曲は平井堅ですが、編曲とプロデュースはTomi Yoという人らしいです。気になりますね。あいみょんへの楽曲提供繋がりなのかな?

02. 石田あゆみ and ティン・パン・アレー. ウィンター・コンサート. 2007.

今日は問題作がふたつあるんですが、そのうちのひとつですね。完全に歌い方も歌詞も佇まいの昭和歌謡な石田あゆみの後ろでファンキーに暴れるティン・パン・アレー。これこないだの荒井由実と同じじゃん!

これはテリーライスさん [1]https://twitter.com/terry_rice88 が私の #FalettinSouls にたまにエアリプで反応してくれてた時に石田あゆみの話をしてくれて知りました。いつもありがとう、テリーライスさん! テリーライスさんは最近サカナクションやダフトパンクを時系列順に追ってたりするので、そちらもおすすめです。

ところで「ぶたれたこともあったりしたわ」、この石田あゆみのモードで歌われないと完全にNGな世の中になったな……と思うんですが、石田あゆみのこの昭和歌謡召喚力だからこそ許せてしまう感ありますよね。石田あゆみが乱暴な男にぶたれても貞淑を保ってる古いドラマ、見た気がするもん、ほんとだもん。

03. BONNIE PINK. So Wonderful. 2005.

1990-2000sの間じゅう、日本の女性音楽家で特に明確にファンク色を前面に出し続けてきた方といえば、ICEのコンビとBONNIE PINK(浅田香織さん)だと思います。これは2005年のアルバムから。
とはいえBONNIE PINKはまだまだ聴きたりてないので気の利いたことが言えません、ごめんなさい! いつか単独特集日に紹介し直したいですねー。今回調べ直していてプリンスファンだったことを知りました。ボニピンの殿下論聴きてえ〜。

04. Emerald. Heartbeat. 2018.

2011年結成のジャズ&ブラックミュージックベースのバンドとのことで、前から気になってました。
自分たちの楽曲センスのことを〈ポップ・ミュージック発ブラック・ミュージック経由ビルボード/ブルーノート行〉と呼んでるらしいこと以外何も知らないのですが 、[2]福 アニー(Mikiki). 2014. 「20元PBLの中野陽介擁するバンド、Emeraldが新作『Nostalgical Parade』収録曲のアンニュイなPV公開」『Mikiki』 2014.08.04 … Continue readingこれまで取り上げられてきた中では cero とブレンドの仕方がちょっと近い感じしますね。

05. 富永陽介. Haze – Kenny Dope Mix Pt. 2. 2014.

問題作その2です。ほとんどファンクドラムの音でできてる異様な曲です。この富永陽介さんは半月前のJWAVEのファンク特集後半で聴いて知りました。

どうもこの富永さんの曲、たまたまSpotifyに音源あったからいいものの、アナログ盤でしか基本買えないらしいんですよね。完全にクラブDJがファンク掛ける用に売ってるというか、DJ向けBtoBファンクドラマーみたいな独自の販路ジャンルですよね。BtoCじゃないアナログ盤only商売あるのかよ! みたいな。つまりYosuke Tominagaをおっかけるためには今からアナログ再生装置を揃えないといけないっていう……いや俺その知識全然ないんだけどどうしろと。ファンク好きならレアグルーヴ掘りしないとダメなのかよ、敷居高いわ……誰か今度2021年にファンクLP聴くためのエントリーの仕方を教えてください。

06. Chara. 愛のヘブン. 2018.

最後はCharaの近作から。おお、これLUCKY TAPES(紹介済)のKai Takahashi さんがサウンドプロデュースしてるのか! どうもLUCKY TAPES好きが無自覚にこれを選ばせてしまったようだ……。

原曲デモ自体はChara22歳の時らしいですが。そしてCharaさん、今年でデビュー30周年らしいですよ。『スワロウテイル』から何も変わらぬどころか更に強まってる歌唱力、妖精のような存在感だ……あと原文追えてないですが彼女もプリンスファンだとか。共演叶わなかったですね、残念。

今日はこの6曲でした。6曲中2曲が「調べたらプリンスファンだった」と出てくる、#FalettinSouls の2割くらいは紹介する側もされる側も殿下好きでできている……。明日はすでに登場済のミュージシャン・バンドから6曲です。DJがスガシカオオタクだから今週もまたスガシカオは出るよ。

ファンクも、初期の歴史を追えば追うほど男性率が高くて「ジェンダーバランス〜っ」となったけど、ディスコの調べ物をし始めた途端、ヴォーカル中心に急に女性率が上がってホッとしたのを思い出したよ。

脚注一覧

1 https://twitter.com/terry_rice88
2 福 アニー(Mikiki). 2014. 「20元PBLの中野陽介擁するバンド、Emeraldが新作『Nostalgical Parade』収録曲のアンニュイなPV公開」『Mikiki』 2014.08.04 (https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/2572 2021-02-06取得)

#FalettinSouls 2021-02-01

Open in Spotify

  1. Mary J. Blige. Real Love. 1992.
  2. フルカワユタカ and 原昌和. ドナルドとウォルター. 2019.
  3. Tony! Toni! Toné!. Tell Me Mama. 1993.
  4. m.c. A・T. I miss U. 1994.
  5. Acantha Lang. He Said / She Said. 2020.
  6. Soil & “Pimp” Sessions, and 野田洋次郎. ユメマカセ. 2018.

それでは #FalettinSouls 2021年02月初回、いってみましょう。最近は金曜日が実質小論みたいになってるので、月火水木は気楽にやろっかな……とおもってます。

01. Mary J. Blige. Real Love. 1992.

1980s中盤のジャネット・ジャクソンなどが開拓しかけていた、古典ソウルとHIPHOPの撚り合わせの流れを、すとーんと駆け抜けていった、「HIPHOPソウル」始まりの時代のディーヴァ、といっていいのではないでしょうか。

Real Love,たぶんあまりに色んな人にカヴァーされすぎて、これが最初のメアリJブライジの曲ですよと言われてもわかんねーってなりますね。こういう機会に聴いて覚えないと定点にならない。#FalettinSouls は自分のためのリスニングマラソン番組です。

02. フルカワユタカ and 原昌和. ドナルドとウォルター. 2019.

元Dopieg Panda のフルカワユタカによる2年前の曲です。Doping Pandaは、最後のアルバムに”funk”を冠してるわりに一曲たりともファンキーでなくて(邦ロックではあった)面食らったんですが、これはよかった。

featuringの原昌和さんはthe band apart のベーシスト。仕上がった曲はファンクでもソウルでもなく、どちらかといえばフュージョン寄りAOR、スタイル・カウンシルやスティーリー・ダンぽさがあるのですが、他のフルカワユタカ曲の中では圧倒的に自分が親しみやすかった。

03. Tony! Toni! Toné!. Tell Me Mama. 1993.

80年代末から90年代中盤にかけて商業的成功を収めたグループです。ちょうどニュージャックスウィングの時代ですね。トニトニトニもNJSの代表の1つと数えられることが多いようです。個人的には70sソウルと地続きにも聴こえますが。

04. m.c. A・T. I miss U. 1994.

『プリンスと日本』で活躍を知って聴くようになりました。だからYouがU、なるほど。[1]Prince はfor を4, You を U … Continue reading今聴くとラップの声の良さがSKY-HIさんにそっくりじゃないですか? 特に「ナヤミハジメタノハオ、マ、エ、デ」みたいな入りの部分。歌うと違うんですけどね。

今日はこころなしかポストNJS以降のHIPHOPとクラシックソウル、中華文明的にいうと黄河と長江みたいな(?)、二大潮流が交わった時期の曲を心なしか引いてますね。m.c. A・TさんはHIPHOPとして世に出たけど、大のプリンスファンでもあって、そんな90sの自然な混ぜ方、影響のされ方が面白い。

05. Acantha Lang. He Said / She Said. 2020.

ここ半月くらいアンテナを一生懸命伸ばしてた中でTLかwebかラジオ番組かで拾得した方です、アーカンサ・ラングさん、でいいのかな? 公式サイト[2]https://acanthalang.com/ 2021-02-06 取得によればニューオリンズ生まれニューヨーク育ち、デビューしたのは最近(2010年代前半から中盤?)。

転機は2018年、スチールギターの名手として知られるロバート・ランドルフ(& ザ・ファミリー・バンド)に見出されて彼らの収録に参加、以後商業音楽のシーンにも本格的に進出したとのことです。いやあ、王道リズムでいいですね! 2020年でこの音が高品質なグルーヴ鳴ってることの清々しさがある。ロバート・ランドルフも今度紹介したいですねー。

06. Soil & “Pimp” Sessions, and 野田洋次郎. ユメマカセ. 2018.

SOIL&”PIMP”SESSIONS が正式名称のジャズバンドです。野田洋次郎はみんな大好き前前前世のRADWIMPSのリーダーですね。

自分ジャズバンドは断片的にしか受容できてないので先週までSoil&Pimp Sessionsを認識してなかったんですが、めちゃかっこいいですね。#FalettinSouls で紹介してきたような面々(在日ファンク、椎名林檎、三浦大知、オーサカ=モノレール など)とも仕事しており、普通に聴くべきグループだった。

私は #FalettinSouls を、まあある程度は詳しくなかったらそもそもやれてないわけですが、同時にピーター・バラカンさんやスガシカオさんほどには詳しくないわけです。それでも世界じゅうのファンキーな現代音楽を、死ぬまでに一通りは認知のスキーマに収めたいなと思っており、今は収めまくってるところです。

今日はこんなところで。明日も音源はしっかり準備済みです。やってまいりましょう。

あ、重要な補足。明日は6曲ぜんぶ邦楽です。なぜなら木金が洋楽に偏るからです。

脚注一覧

1 Prince はfor を4, You を U と書くなどの「プリンス綴り」を持つことでファンの間では有名である。したがってこの変換規則を真似ている人は高確率でプリンスフォロワーであるということがわかる。
2 https://acanthalang.com/ 2021-02-06 取得