#FalettinSouls 2021-02-02

  1. 平井堅 and あいみょん. 怪物さん. 2020.
  2. 石田あゆみ and ティン・パン・アレー. ウィンター・コンサート. 2007.
  3. BONNIE PINK. So Wonderful. 2005.
  4. Emerald. Heartbeat. 2018.
  5. 富永陽介. Haze - Kenny Dope Mix Pt. 2. 2014.
  6. Chara. 愛のヘブン. 2018.

はいこんばんは。なんか朝に書いたツイートが静かに読まれている気配を感じる。こういう拡がり方はなんか初めてかも知らんな。どういう風に読まれているのだろうか。それはそれとして、君たちちょっとファンクとソウルを聞いてゆきなされ。#FalettinSouls

01. 平井堅 and あいみょん. 怪物さん. 2020.

平井堅じたいがJソウル文脈で重要な人物なのですが、今回初登場です。そしていつもの文脈ならまずこの #FalettinSouls には登場しないだろうあいみょん! 平井堅の采配であいみょんの声がエレクトロファンクに乗ったァ!!

これはドラマの主題歌タイアップらしいんですが、まあ歌詞が女性の(おそらく八方に気がきくナンパ男に対する)執着と自己嫌悪に関する話だと思うんですが、それをあいみょんと一緒に平井堅も素で女子側の立場で歌ってるのがあまりに自然すぎ。

「そこらの女と同じように扱って」て書出しも面白いですよね。となると歌ってる主体はそのモテ男に「そこらの女と同じように扱われていない」。それってある意味で特別扱いなんじゃ? と傍からは思うんですが、たぶん「特別扱いされてるけど、恋人としてだけは見られてない」ことに苛立ってるんですね。

作詞作曲は平井堅ですが、編曲とプロデュースはTomi Yoという人らしいです。気になりますね。あいみょんへの楽曲提供繋がりなのかな?

02. 石田あゆみ and ティン・パン・アレー. ウィンター・コンサート. 2007.

今日は問題作がふたつあるんですが、そのうちのひとつですね。完全に歌い方も歌詞も佇まいの昭和歌謡な石田あゆみの後ろでファンキーに暴れるティン・パン・アレー。これこないだの荒井由実と同じじゃん!

これはテリーライスさん *1が私の #FalettinSouls にたまにエアリプで反応してくれてた時に石田あゆみの話をしてくれて知りました。いつもありがとう、テリーライスさん! テリーライスさんは最近サカナクションやダフトパンクを時系列順に追ってたりするので、そちらもおすすめです。

ところで「ぶたれたこともあったりしたわ」、この石田あゆみのモードで歌われないと完全にNGな世の中になったな……と思うんですが、石田あゆみのこの昭和歌謡召喚力だからこそ許せてしまう感ありますよね。石田あゆみが乱暴な男にぶたれても貞淑を保ってる古いドラマ、見た気がするもん、ほんとだもん。

03. BONNIE PINK. So Wonderful. 2005.

1990-2000sの間じゅう、日本の女性音楽家で特に明確にファンク色を前面に出し続けてきた方といえば、ICEのコンビとBONNIE PINK(浅田香織さん)だと思います。これは2005年のアルバムから。
とはいえBONNIE PINKはまだまだ聴きたりてないので気の利いたことが言えません、ごめんなさい! いつか単独特集日に紹介し直したいですねー。今回調べ直していてプリンスファンだったことを知りました。ボニピンの殿下論聴きてえ〜。

04. Emerald. Heartbeat. 2018.

2011年結成のジャズ&ブラックミュージックベースのバンドとのことで、前から気になってました。
自分たちの楽曲センスのことを〈ポップ・ミュージック発ブラック・ミュージック経由ビルボード/ブルーノート行〉と呼んでるらしいこと以外何も知らないのですが 、*2これまで取り上げられてきた中では cero とブレンドの仕方がちょっと近い感じしますね。

05. 富永陽介. Haze - Kenny Dope Mix Pt. 2. 2014.

問題作その2です。ほとんどファンクドラムの音でできてる異様な曲です。この富永陽介さんは半月前のJWAVEのファンク特集後半で聴いて知りました。

どうもこの富永さんの曲、たまたまSpotifyに音源あったからいいものの、アナログ盤でしか基本買えないらしいんですよね。完全にクラブDJがファンク掛ける用に売ってるというか、DJ向けBtoBファンクドラマーみたいな独自の販路ジャンルですよね。BtoCじゃないアナログ盤only商売あるのかよ! みたいな。つまりYosuke Tominagaをおっかけるためには今からアナログ再生装置を揃えないといけないっていう……いや俺その知識全然ないんだけどどうしろと。ファンク好きならレアグルーヴ掘りしないとダメなのかよ、敷居高いわ……誰か今度2021年にファンクLP聴くためのエントリーの仕方を教えてください。

06. Chara. 愛のヘブン. 2018.

最後はCharaの近作から。おお、これLUCKY TAPES(紹介済)のKai Takahashi さんがサウンドプロデュースしてるのか! どうもLUCKY TAPES好きが無自覚にこれを選ばせてしまったようだ……。

原曲デモ自体はChara22歳の時らしいですが。そしてCharaさん、今年でデビュー30周年らしいですよ。『スワロウテイル』から何も変わらぬどころか更に強まってる歌唱力、妖精のような存在感だ……あと原文追えてないですが彼女もプリンスファンだとか。共演叶わなかったですね、残念。

今日はこの6曲でした。6曲中2曲が「調べたらプリンスファンだった」と出てくる、#FalettinSouls の2割くらいは紹介する側もされる側も殿下好きでできている……。明日はすでに登場済のミュージシャン・バンドから6曲です。DJがスガシカオオタクだから今週もまたスガシカオは出るよ。

ファンクも、初期の歴史を追えば追うほど男性率が高くて「ジェンダーバランス〜っ」となったけど、ディスコの調べ物をし始めた途端、ヴォーカル中心に急に女性率が上がってホッとしたのを思い出したよ。

*1:https://twitter.com/terry_rice88

*2:福 アニー(Mikiki). 2014. 「20元PBLの中野陽介擁するバンド、Emeraldが新作『Nostalgical Parade』収録曲のアンニュイなPV公開」『Mikiki』 2014.08.04 (https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/2572 2021-02-06取得)

#FalettinSouls 2021-02-01

  1. Mary J. Blige. Real Love. 1992.
  2. フルカワユタカ and 原昌和. ドナルドとウォルター. 2019.
  3. Tony! Toni! Toné!. Tell Me Mama. 1993.
  4. m.c. A・T. I miss U. 1994.
  5. Acantha Lang. He Said / She Said. 2020.
  6. Soil & "Pimp" Sessions, and 野田洋次郎. ユメマカセ. 2018.

それでは #FalettinSouls 2021年02月初回、いってみましょう。最近は金曜日が実質小論みたいになってるので、月火水木は気楽にやろっかな……とおもってます。

01. Mary J. Blige. Real Love. 1992.

1980s中盤のジャネット・ジャクソンなどが開拓しかけていた、古典ソウルとHIPHOPの撚り合わせの流れを、すとーんと駆け抜けていった、「HIPHOPソウル」始まりの時代のディーヴァ、といっていいのではないでしょうか。

Real Love,たぶんあまりに色んな人にカヴァーされすぎて、これが最初のメアリJブライジの曲ですよと言われてもわかんねーってなりますね。こういう機会に聴いて覚えないと定点にならない。#FalettinSouls は自分のためのリスニングマラソン番組です。

02. フルカワユタカ and 原昌和. ドナルドとウォルター. 2019.

元Dopieg Panda のフルカワユタカによる2年前の曲です。Doping Pandaは、最後のアルバムに"funk"を冠してるわりに一曲たりともファンキーでなくて(邦ロックではあった)面食らったんですが、これはよかった。

featuringの原昌和さんはthe band apart のベーシスト。仕上がった曲はファンクでもソウルでもなく、どちらかといえばフュージョン寄りAOR、スタイル・カウンシルやスティーリー・ダンぽさがあるのですが、他のフルカワユタカ曲の中では圧倒的に自分が親しみやすかった。

03. Tony! Toni! Toné!. Tell Me Mama. 1993.

80年代末から90年代中盤にかけて商業的成功を収めたグループです。ちょうどニュージャックスウィングの時代ですね。トニトニトニもNJSの代表の1つと数えられることが多いようです。個人的には70sソウルと地続きにも聴こえますが。

04. m.c. A・T. I miss U. 1994.

『プリンスと日本』で活躍を知って聴くようになりました。だからYouがU、なるほど。*1今聴くとラップの声の良さがSKY-HIさんにそっくりじゃないですか? 特に「ナヤミハジメタノハオ、マ、エ、デ」みたいな入りの部分。歌うと違うんですけどね。

今日はこころなしかポストNJS以降のHIPHOPとクラシックソウル、中華文明的にいうと黄河と長江みたいな(?)、二大潮流が交わった時期の曲を心なしか引いてますね。m.c. A・TさんはHIPHOPとして世に出たけど、大のプリンスファンでもあって、そんな90sの自然な混ぜ方、影響のされ方が面白い。

05. Acantha Lang. He Said / She Said. 2020.

ここ半月くらいアンテナを一生懸命伸ばしてた中でTLかwebかラジオ番組かで拾得した方です、アーカンサ・ラングさん、でいいのかな? 公式サイト*2によればニューオリンズ生まれニューヨーク育ち、デビューしたのは最近(2010年代前半から中盤?)。

転機は2018年、スチールギターの名手として知られるロバート・ランドルフ(& ザ・ファミリー・バンド)に見出されて彼らの収録に参加、以後商業音楽のシーンにも本格的に進出したとのことです。いやあ、王道リズムでいいですね! 2020年でこの音が高品質なグルーヴ鳴ってることの清々しさがある。ロバート・ランドルフも今度紹介したいですねー。

06. Soil & "Pimp" Sessions, and 野田洋次郎. ユメマカセ. 2018.

SOIL&"PIMP"SESSIONS が正式名称のジャズバンドです。野田洋次郎はみんな大好き前前前世のRADWIMPSのリーダーですね。

自分ジャズバンドは断片的にしか受容できてないので先週までSoil&Pimp Sessionsを認識してなかったんですが、めちゃかっこいいですね。#FalettinSouls で紹介してきたような面々(在日ファンク、椎名林檎、三浦大知、オーサカ=モノレール など)とも仕事しており、普通に聴くべきグループだった。

私は #FalettinSouls を、まあある程度は詳しくなかったらそもそもやれてないわけですが、同時にピーター・バラカンさんやスガシカオさんほどには詳しくないわけです。それでも世界じゅうのファンキーな現代音楽を、死ぬまでに一通りは認知のスキーマに収めたいなと思っており、今は収めまくってるところです。

今日はこんなところで。明日も音源はしっかり準備済みです。やってまいりましょう。

あ、重要な補足。明日は6曲ぜんぶ邦楽です。なぜなら木金が洋楽に偏るからです。

*1:Prince はfor を4, You を U と書くなどの「プリンス綴り」を持つことでファンの間では有名である。したがってこの変換規則を真似ている人は高確率でプリンスフォロワーであるということがわかる。

*2:https://acanthalang.com/ 2021-02-06 取得