和田アキ子とトータス松本をクラシックソウルシンガーの継承として眺めてみる特集でした。
メイシオ・パーカーのSing A Simple Song は、Sly & The Family Stone のカバーですね。
当日は日本のファンクバンド、てつ100%のTower of Power 的ファンクパワーに驚かされた人が多いようです。
- 和田アキ子. 悲しい歌. 1998初出.
- てつ100%. 私の自転車. 1987.
- Maceo Parker. Sing A Simple Song. 1998.
- トータス松本. Twistin’ the night away. 2012.
- Sam Cooke. A Change is Gonna Come. 1964.
- Curtis Mayfield & The Impressions. Move on Up. 1970.
【2020-12-09 朝】
FalettinSouls おはようございます。週の半ば、のりきってゆきましょう。今日はプチ特集「日本の(やや狭義の)ソウルシンガー」をお送りします。邦楽では意外に思われるかもしれないカバーを2曲。洋楽にはややスタンダードすぎるくらいのスタンダードを置きました。
1. 和田アキ子. 悲しい歌. (orig: ピチカート・ファイヴ, 1995) 1998.
収録は『フリーソウル 和田アキ子』から。ピチカートファイヴの原曲を実力で歌い上げます。忘れられがちですが、和田アキ子さんって初期は特に女性R&Bシンガーとしての特色が出てる方だったんですよね。私が生まれる前ですけども。
2. てつ100%. 私の自転車. 1987.
てつ100%の中で最も出世したのは、キーボード兼アレンジを担当していたアニメ曲の女王、菅野よう子さんですね。彼女のカウボーイビバップや攻殻機動隊の楽曲に、濃厚なファンクやソウルの要素を織り交ぜられるのも納得のてつ100曲です。
3. Maceo Parker. Sing A Simple Song. (orig: Sly & The Family Stone, 1969) 1998.
原曲はSly & The Family Stone の1969年の同名曲です。つまりメイシオパーカーバンドによるカヴァーですね。
アルバムタイトルが「Funk Overlord(ファンクの上帝)」と大きく出てるんですが、このメイシオパーカーさんはその名に値する人。なぜならファンクの創始者ジェイムズブラウンとP-FUNK軍団、両方に参加したファンク史の生き字引的だから。🎷 圧倒的演奏力!(と乏しい語彙力)
4. トータス松本. Twistin’ the night away. (Sam Cooke, 1960) 2012.
これはトータス松本の全曲カヴァーアルバム、かつ、そのカヴァー対象がサム・クック(伝説のソウルシンガー)の当時の稀覯盤1枚まるまる、という本気の企画です。トータスさんによるサム・クックへの恋文的アルバムですね。
ちなみに当時はレア音源だったTwistin’ the night away (サム・クックのアルバム)は、今CD化されなおしており、Spotifyでも聞けます。open.spotify.com/album/406RCIvK…
5. Sam Cooke. A Change is Gonna Come. 1964.
サム・クックは、JBによりソウルシーンがファンクや現代R&Bにも派生していく直前のスーパースターで、いかにもこれがソウル的だ、とイメージできるアンセムをたくさん残してます。その中でもこれは名曲。
この曲が出た当時は、公民権運動の只中でもありました。その中で、米国内のアフロアメリカン(最近はアフリカ起源じゃない黒人までアフロアメリカンと呼ぶなという話もあるらしいが……)のみんなにとっての、精神的支柱ともなるような受容をされたそうです。変化がきっとやってくるんだと。
6. Curtis Mayfield & The Impressions. Move on Up. 1970.
たぶんどこかで聴いたことがあるような〜、と多くの人がなるだろうノリノリの曲です。これとハービー・ハンコックのChameleon Manはもうチートかってくらい鉄板のノリノリバンドサウンドですよねー。[1]ノリの種類は違うが……。(2021-06-24加筆)
ということで今日の6曲でした。聴いてくれた人は和田アキ子とてつ100%の意外な実力に驚いてるみたい? 今晩ちょっと元気がない時にガツンとこの6曲、耳に挿れてみてください。
脚注一覧
↑1 | ノリの種類は違うが……。(2021-06-24加筆) |
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