1. 黒沼英之. I can’t stop the rain. 2014.
2. MF Robots. Mother Funkin’ Robots. 2020.
3. Joan Baez. Time Rag. 1977.
4. Spandau Ballet. Chant No.1(I Don’t Need This Pressure On). [1982] 2010.
5. Lettuce, Jungle Boogie and Big Tony. Checker Wrecker. 2020.
6. The J.B’s. Doing it to Death – Pts 1 & 2. 1973.
【2021-05-24 Mon 朝】
おはようございます。5月最終週の #FalettinSouls やっていきます。今回は説明しきれるかなあ……?
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【同日 夕】
こんばんは。朝に「今月最終週の #FalettinSouls 」とか言ってしまいましたが、来週月曜がギリギリ5/31でしたね。というわけでまだ今月もう一回あるんじゃよ。
それはそれとしてs2e05の紹介をさくさく進めてゆきます。
1. 黒沼英之. I can’t stop the rain. 2014.
1曲目。2012-2014ごろまでの比較的短い期間に活躍していた男性シンガーソングライター、黒沼英之さんの曲です。イントロがStingのShape of my Heartを彷彿とさせるコード運びですね。
このクオリティで作れるのであれば今に至るまで活躍していても何もおかしくなかったと思うのですが、いろんな理由で継続できないことはあるので、最新の曲を聴けないのはただただ残念ですね。
ただこういう選曲趣味の場というのは、現役でない人の才能も(こそ)商業主義から離れて絶賛できるという良さがありますからね。黒沼2014の楽曲は今でも幸にしてこのようにアクセスできて、素晴らしい曲を歌ってた人がいたのだということが見つけられる。こういうトラックこそ共有していきたいですね。
2. MF Robots. Mother Funkin’ Robots. 2020.
Jan Kincaid と ボーカルのDawn Joseph 、この2人によるファンク&ソウルプロジェクトの名前です。2人ともUKのジャズファンクバンド “Brand New Heavies” [1]#FalettinSouls Season1, 2021-01-18回, Tr:05.関係者。特にJanはBNHの重鎮でもありました。
BNHは勿論カッコ良いんですが、ジャズフュージョン、UKジャズファンクの名演奏を手広くたくさんしているという印象があります。歴史も長いしね。対するMF Robots は企画として、より直球でダンサブルなソウル・ファンクの文脈に音を寄せてくれてますね。#FalettinSouls の推してる文脈そのものです。
3. Joan Baez. Time Rag. 1977.
3曲目はフォークロックを代表する女性シンガーJoan Chandos Báez(ヨアン・チャンドス・バエズ)です。1941年生まれですが2018年まで音楽活動を続けていたそうです! 2017年にロックの殿堂入りも果たした彼女の70s後半の楽曲ですね。Wikipedia.ja 的には「ジョーン・バエズ」の方が通りが良いみたいですね。[2]Wikipedia.ja::ジョーン・バエズ (2021-05-29 accessed).
ジョーンのバエズのジャンルはフォークロックであり、レーベル的にはファンクではない。でもこのTime Ragは基本のリズムが8ビートでありながら、ギターやエレピの刻みがややR&Bマナーを取り入れていて、さらにジョーンの歌い方が後のラップに近い早口の語りになっていることによりグルーヴが生まれてる。
当時のディスコブームやテクノ・ヒップホップの勃興したばかりのシーンが、この頃のジョーン・バエズの作曲活動にどの程度影響を与えていたかは今回軽くググっただけではよくわからなかったのですが、なんだか当時の時代を考えてもなかなか独特な位置付けで聴ける一曲だなと思い、拾ってみました。
4. Spandau Ballet. Chant No.1(I Don’t Need This Pressure On). [1982] 2010.
スパンダー・バレエ(Spandau Ballet)もUKバンドです。先月は柳樂さんのブリットファンク再発掘運動[3]柳樂光隆. 2021-04-12. ジャイルス・ピーターソンが語る、ブリット・ファンクとUK音楽史のミッシングリンク. RollingStone. … Continue readingから始まるSpotifyリスト[4]柳樂光隆. 2021-03-30. Twitter. https://mobile.twitter.com/Elis_ragiNa/status/1376827663327764481 (2021-05-28 accessed). をよく聴いてた。その影響で自分もUKのファンキーサウンドを拾わせてもらってます。初出1982。
スパンダー・バレエは1990年から2000年代末まで活動休止してましたが(権利問題で揉めていたらしい?)、2010ごろ元メンバーで復活し、暫く活動していたようです。ヒット曲のTrueは、「おお、AOR系だな!」と思ってそれ以上響かなかったので(AORだから悪いってわけではない)、ノレるのを選びました。
5. Lettuce, Jungle Boogie and Big Tony. Checker Wrecker. 2020.
lettuce ってなんで読むんだっけな……→あ、「レタス」じゃん→え、でもこのバンドは「Let us!」のつもりなのか? という流れでLettuceを理解した覚えがある。まあレタスでいいよね、レタスおいしいし……。
Lettuce は Soulive という(これまたそこそこ著名な)ジャズファンクバンドとメンバーが一部かぶっているジャズファンクバンドです。Souliveの活動ときちんと聴き分けてないのですが、少なくとも公式サイトはlettucefunk.comと名乗ってる。彼ら的には(ジャズ)ファンク推しなんだろうか?
もう一つ、この曲についていうことがあった。この曲調はSeason1でも少し特集した「ワシントンゴーゴーファンク」のリズムが採用されてますね。P-FUNKと言ってもおかしくはないけど、全体のノリにチャックブラウン[5]#FalettinSouls Season1; 2021-01-14回; Tr:05.へのリスペクトが混じってると私は判定してます。どうかな?
6. The J.B’s. Doing it to Death – Pts 1 & 2. 1973.
今日は10sJPOP→最新UKジャズファンク→70sアメリカンフォークロック→80sUKのAORファンク→最新ゴーゴーファンク と捻りまくってきたので、最後に70s JBファンクで王道〆を狙いました。ファンクらしいファンクじゃよ。たっぷり10分間、聴いてください。
このJB’sについては、最近上中下の3冊がAmazonKindleで出揃ったDr.ファンクシッテルー著『ファンクの歴史』の中巻あたりの流れが詳しいので、それを読んでください。話が早くてたすかるー。
今日はそんな感じの6曲でしたとさ。今週金曜に特集するかどうかは……仕事が煮詰まってるので不透明です。やれたらやる、くらいで……[6]結局、s2eX03 として”A Certain Ratio” 特集をやることになりました。少なくとも来週月曜は確実に s2e06やります!
それではまた金曜か月曜に。#FalettinSouls trickenがお届けしました。
脚注一覧
↑1 | #FalettinSouls Season1, 2021-01-18回, Tr:05. |
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↑2 | Wikipedia.ja::ジョーン・バエズ (2021-05-29 accessed). |
↑3 | 柳樂光隆. 2021-04-12. ジャイルス・ピーターソンが語る、ブリット・ファンクとUK音楽史のミッシングリンク. RollingStone. https://rollingstonejapan.com/articles/detail/35733 (2021-05-28 accessed). |
↑4 | 柳樂光隆. 2021-03-30. Twitter. https://mobile.twitter.com/Elis_ragiNa/status/1376827663327764481 (2021-05-28 accessed). |
↑5 | #FalettinSouls Season1; 2021-01-14回; Tr:05. |
↑6 | 結局、s2eX03 として”A Certain Ratio” 特集をやることになりました。 |